[ 奈良国立博物館:特別展「奈良博三昧」 ]

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奈良国立博物館:特別展「奈良博三昧」一気見

■ブッダの造形
約2500年前シャカ族の王子ゴータマ・シッダールタは悟りを開きブッダに。
仏像が作らるようになったのは、ガンダーラ地方あたりで紀元1世紀ごろから。
中央アジア、中国、朝鮮半島、日本と渡ってきました。
菩薩立像(クシャーン朝、3〜4世紀)
ガンダーラ地方のギリシャ彫刻のような仏像。
※この時代の仏像はトーハクの東洋館が充実

十一面観音菩薩立像(中国、703〜704年)
西安の宝慶寺伝来の仏龕。
インド風唐様式。重文。
誕生釈迦仏立像(飛鳥時代)
天上天下唯我独尊のポーズを決める
高さ9cmの小さな銅像。誕生日4/8の
儀式 (キリスト教ならクリスマス
ですね)で使われていました。

釈迦如来立像(鎌倉時代、玄海作)
ちょっと頭が大きいなと思ったら、
頭部に仏舎利(水晶製)が納められて
いるようです。重文。
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出山釈迦如来立像
(南北朝時代、14世紀)
6年の苦行を終え、下山する釈迦。
表情は穏やかながら、こけた頬や
胸元のあばらなど、他の釈迦如来
とはちょっと違う迫力があります。
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刺繍釈迦如来説法図
(飛鳥時代または唐、7〜8世紀)
高さ2m超、幅1.6m大きな作品で、
釈迦周辺の一部です。最近修復され、
当時の鮮やかさが蘇りました。国宝。
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■飛鳥・白鳳・天平の古代寺院
飛鳥時代にスタートした仏教寺院の造営は、
中国・朝鮮の色が濃い白鳳期を経て天平の国家仏教へ。
瓦塔(奈良〜平安時代、8〜9世紀)
静岡県浜松市出土。屋根や壁などパーツで
焼いて組んだもの。焼くと縮んだり
反ったりしそうですが、よく造ったなと。
当時の建築の姿がよくわかります。
薬師如来坐像
(奈良時代、8世紀)
蓮華まで着衣が垂れたものは珍しいそう。
(法隆寺宝物館でも見たことがあります)
ふっくらスタイルは唐の影響。重文。
力士立像
(奈良時代または唐、8世紀)
脱活乾漆造。一見木彫ですが、
中は空洞、漆木屎で造られています。
(興福寺の阿修羅像もこの造り方です。
軽くて運びやすかったため、早々に隠し
廃仏毀釈を逃れたと記憶しています)
一度見たら忘れられない表情。重文。
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十一面観音立像
(奈良〜平安時代、8〜9世紀)
ビャクダンに彫られた仏像。
香ってみたいですが、残念ながら
ケースの中。目鼻立ちくっきりは
この時代の流行か。上品な笑みを
浮かべています。重文。
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越中国射水郡鳴門村墾田図(奈良時代、759年)
富山県北西部の東大寺の荘園を図で表したもの。
碁盤の目で区画管理されていたことがわかります。国宝。
■写経に込められた祈り
奈良時代は国家事業、平安時代は祈りのための写経がおこなわれました。
経典や経塚の埋葬品が展示されています。
絵因果経(奈良時代、8世紀)
釈迦の伝記「過去現在因果経」の絵付経典で、唐からの原本を写したもの。
絵があった方がわかりやすいのは、どの時代も、どの宗教も共通。重文。
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金光明最勝王経(奈良時代、8世紀)
紫の紙に金の文字、なんとも高貴です。
聖武天皇が全国の国分寺に収めさせたもの。国宝。
蓮唐草蒔絵経箱(平安時代、12世紀)
皮革を成形し、漆で固めたもの。
蓮や蝶は金粉で描かれています。
国宝。
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宝塔形経筒・如来立像(伝福岡県出土)
末法思想が広がる平安時代、経典を土に
埋めて後世に伝えようと広がったもの。
経筒は56億年先に宛てられたタイム
カプセル。重文。
普賢菩薩像
(平安時代、12世紀)

白い象の上で合掌する普賢菩薩。
普賢菩薩は大乗仏教の経典、
法華経を信仰するひとの前に
あらわれる釈迦如来の脇侍。
重文。
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■密教の聖教とみほとけ
平安時代初期に、最澄や空海が中国からもたらした新しい仏教「密教」。
ブッダは修行によって悟りを開きましたが、密教は祈りの儀式をメインしています。
密教ときくとチベットやネパールといった高山の宗教といったイメージですが、
日本の真言宗は密教をベースにしたもの。
真理を文章で伝えることが難しいとされていて、曼荼羅や明王といった
個性的なビジュアルを特徴とする仏画や仏像に発展しています。
両界曼荼羅(厨子入)(鎌倉時代、13世紀)
密教の金剛界、胎蔵界を両面にはめ込んだ
厨子。会場では鏡で両面見られる。重文。
最澄筆、尺牘(せきとく)(平安時代、813年)
天台宗の開祖、最澄の直筆!空海のもとで
修行する弟子に宛てた手紙。国宝。
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一字金輪曼荼羅(平安時代、12世紀)
一字金輪は仏頂尊の中で最も優れた仏。
蓮華の下の獅子たちが気になります。
重文。
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如意輪観音像(鎌倉時代、14世紀)
6本の手をもつ如意輪観音。
重文。
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如意輪観音菩薩坐像(平安時代、9〜10世紀)
6本の腕を持つ如意輪観音。どっしりと
安定感あるカヤ材の一木造。重文。
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如意輪観音菩薩坐像(鎌倉時代、1275年)
大阪・四天王寺の蓮華蔵院の本尊だったそう。
平安までと比べ、ひとに近いものを感じます。
五大明王像(平安時代、10〜11世紀)
不動明王を中心として、1時方向から時計回りに
金剛夜叉明王、降三世明王、軍奈利明王、大威徳明王。
高さ30cmほどと小ぶりで、寺に納められたものでなく私的な像とも。
文殊菩薩像
(南北朝時代、1334年)

獅子の上に座る童子、文殊菩薩は
釈迦如来の脇侍。単独でも智慧の
神様として祀られています。
絵は真言宗の僧が、母の供養に
制作したもの。重文。
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獅子(平安時代、11世紀)
文殊菩薩の下の獅子。
なんとも凛々しい表情。重文。
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大威徳明王騎牛像(平安時代、12世紀)
牛はヒンドゥー教の死神ヤマ。密教が
ヒンドゥー教よりも優れてることを
あらわしています。
■仏教儀礼の荘厳
仏具には、当時の工芸技術が注ぎ込まれています。
神秘的な造形の中に、光る職人の技。
右から、独鈷鈴、三鈷鈴、宝珠鈴(平安〜鎌倉時代、12世紀)
さらに五鈷鈴と塔が揃うとフルセットに。
鈴は密教の儀式の代表的なツール。重文。
大般若経厨子(平安時代、12世紀)
内側に釈迦と阿弥陀の種子(しゅじ:
仏を梵字であらわしたもの)が
描かれている。本尊は経典。重文。
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入峰斧(南北朝〜室町、14世紀)
山伏が山林修行で道を進むために
使っていた斧の先端部分。
ハート形が斬新でした。重文。
牛皮華鬘(ごひけまん)(平安時代、11世紀)
華鬘は堂内の飾り。極楽浄土の人面鳥、
華陵頻伽。京都・東寺伝来。国宝。
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種子華鬘(鎌倉時代、13〜14世紀)
大日如来の梵字があらわされています。
滋賀・兵主大社伝来。重文。
■地獄極楽と浄土教の美術
地獄草紙(平安〜鎌倉時代、12世紀)
死後輪廻する6つに世界のうち、地獄は生前に罪を犯した者が行く世界。
八大地獄の中に十六小地獄があり、この作品では小地獄が描かれています。
今見ても恐ろしい、けどなんか魅かれる…傑作です。国宝。
地獄草紙の一部、尿糞所。
ぼっとんに落下、考えただけでも地獄。
謎の虫(針口虫というらしい)が恐怖を
増幅します。
地獄草紙の一部、函量所。
計量でサバを読んで不正な利益を得た人が
堕ちる地獄。全うな商売を営みましょう。
地蔵菩薩像(鎌倉時代、13世紀)
雲に乗っている地蔵菩薩は、人々を
苦しみから救うためにやってくるの
だとか。みんなのヒーロー。重文。
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地蔵菩薩立像(鎌倉時代、13世紀)
左手に宝珠、右手に錫仗をもち、
蓮華に乗る地蔵菩薩。
道端で庶民を見守るお地蔵様とは
違った風貌。
泣不動縁起(室町時代)の一部。
師匠の身代わりに病になった僧が、
信仰していた不動明王のご利益を
得て助かる説話を絵巻にしたもの。
不動明王も描かれているのですが、
鑑賞ポイントは左上の妖怪たち。
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阿弥陀浄土曼荼羅(平安時代、12世紀)
極楽浄土の世界を表した絵。
阿弥陀如来を中心として、周囲を演奏
舞踊する菩薩が囲んでいます。
状態がキビシイですが、賑やかさは
伝わってきます。重文。
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■神と仏が織りなす美
仏教が来るまで日本にあった信仰、仏教伝来以降の神仏習合。
奈良ならではの神鹿や春日明神などが表された融合作品も。
阿弥陀如来坐像(平安時代、12世紀)
密教の影響を受けた、浄土教の仏像。
親指と人差し指で輪を作るこの指の
形は、本来密教の型なのだそう。
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薬師如来坐像(平安時代、9世紀)
京都東山の若王子社に安置されていたもの。
カヤの一木造。螺髪と指先は後付け。
奈良博の国宝第一号。
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春日神鹿舎利厨子(鎌倉〜南北朝、14世紀)
神鹿の背中に宝珠形の舎利容器がのって
いるところが奈良・春日らしい。
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春日社寺曼荼羅(鎌倉時代、14世紀)
上方に春日大社、下方に興福寺。
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伽藍神立像(鎌倉時代、13世紀)
躍動感あふれる彫刻。ただ伽藍神は
修行を怠けていると釘を刺す神で、
この勢いで来られると恐ろしい…
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春日龍珠箱(南北朝時代、14世紀)
内箱と外箱からなる漆塗りの箱で、宝珠を
収めていました。外箱には風神雷神や
春日明神など、内側には八大龍王など。
(写真は状態のいい内箱)重文。
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■高僧のすがた
南無仏太子立像
(鎌倉時代、13〜14世紀)

聖徳太子2歳の春。
東を向き、合掌して南無仏と唱える
姿は、仏陀生誕の姿を彷彿させます。
幼児にしては大人びた表情をしています。
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玄奘三蔵像(鎌倉時代、13世紀)
インドから唐に多くの経典を持ち帰った
三蔵法師(602〜664)の姿。
奈良・西大寺旧蔵。
親鸞聖人像(鎌倉〜南北朝、14世紀)
浄土真宗の開祖、親鸞(1173〜1262)
の肖像。似てなくはないが、形式化した
像とも。重文。

■南都ゆかりの仏教美術
左から、増長天立像、多聞天立像、兜跋(とばつ)毘沙門天立像。
平安〜鎌倉時代。興福寺北円堂伝来。重文。
多聞天立像
多聞天の力強さ、精悍さもいいけど、
足元の邪鬼の愛らしさにも魅かれます。
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愛染明王坐像(鎌倉時代、1256年)
快成作。状態、作風が素晴らしい。
1180年に焼け落ちた東大寺大仏殿の
柱の余材を使って彫られたときくと、
なんとも感慨深くもあります。
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十一面観音像(平安時代、12世紀)
金箔をあしらい、模様も華やか。
法隆寺の鎮守、龍田新宮に伝来。
国宝。
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山水図(水色巒光図)下方部分
上方に3人の禅僧の詩、下方に
室町将軍御用達の絵師・周文の
山水図。国宝
大きな写真
■奈良博コレクション三昧
考古コーナー。
奈良出土の品は、古墳時代以降(銅鏡は平置き展示で撮影が厳しく)。
近くに明治時代に受け入れた文化財の模写・模造も展示されていましたが、
こちらは時間の関係でほぼ見られず割愛しています。
遮光器土偶(山形県杉沢遺跡出土)
縄文時代晩期(BC10〜BC4世紀)
亀ヶ岡式の雲形文が肩と腰にあります。
土偶は壊されて出土することが多いですが
これはわずかに欠損があるもののほぼ完品。
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縄文土器(伝青森県寺下遺跡出土)
縄文時代晩期(BC10〜BC4世紀)
亀ヶ岡式の注口土器。
他にも同遺跡から発掘された
さまざまな土器が展示されていました。
袈裟襷文銅鐸(静岡県浜松市出土)
弥生時代(1〜3世紀)
銅鐸はまつりの道具で、
もともと吊り下げてベルのように
使われていたとされます。
次第に大型化して置かれるように。
(吊り下げるには重くなりすぎた)
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蒙古鉢型眉庇付兜
(奈良県五條市猫塚遺跡出土)
古墳時代(5世紀)
頭頂部の盛り上がりは大陸式、
(蒙古は冑に似ているからつけられて
いるだけで影響を受けたわけではない)
帽子(キャップ)のつばのような
眉庇は日本式の折衷様式。
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盛装男子埴輪(伝群馬県出土)
古墳時代(6世紀)
高さ137cmある大きな埴輪。
衣装の赤い柄もうっすら見て
とれます。武装を知る上で貴重。
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埴輪犬(伝茨城県東海村出土)
古墳時代(6世紀)
しっぽがくるんと巻いた犬型の埴輪。
犬と日本人とのつながりは古く、
縄文時代から狩猟のため飼われて
いたとされています。

「奈良博三昧−至高の仏教美術コレクション−」

2021年9月12日(日)まで奈良国立博物館で開催。
月曜を除く毎日9時30分〜18時、毎週土曜日は19時まで楽しめます♪

★奈良国立博物館・特別展「奈良博三昧」 ★
※奈良国立博物館公式サイトはこちら

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