てんこもりの写真で旅気分♪ |
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[ 大阪歴史博物館・蒐集家・高島唯峰〜明治期考古学の遺産〜 ] |
海外の風景日本の風景イベント別館 |
大阪歴史博物館には、山形土偶の中でもよく知られている土偶(写真右) が収蔵されています。でも常設展示はされておらず、企画での展示機会を待っていました。そして、ようやくの蔵出し展示です。 |
高島多米治(唯峰と同一)の収集品は 滋賀の私設博物館「鍾秀館」に展示。 その後、4つの施設に分散売却。 大きな写真 |
展示資料の発見地マップ。 高島さんは銀座の歯科医で、 収集場所は関東が中心です。 大きな写真 |
今回の企画では縄文時代の発掘品約200点を展示。見ごたえ十分! | |
【堀之内貝塚】 千葉県市川市。縄文後期前葉〜晩期の遺跡。 |
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深鉢型土器(縄文後期) 上半分に整った菱形の文様。 縁の飾りは取っ手を兼ねている? 大きな写真 |
深鉢型土器(縄文後期)
縄文と貝殻文が交錯。 ランダムだけど、水や風の 流れのようにも見えます。 大きな写真 |
【園生貝塚】 千葉県松戸市。後期後葉〜晩期の遺跡。 |
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ミミズク土偶(縄文後期)。 頭部に赤いベンガラが残っています。 大きな写真 |
土製の耳飾り。 土偶の耳がまるくて大きいですが、 このような耳飾りを表現していると 思われます。 |
【獺沢(おそさわ)貝塚】 岩手県陸前高田市。晩期の遺跡。 高島さんは東北まで遠征して 発掘していたらしい。 |
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鉢型土器(縄文晩期) 大きな写真 獺沢貝塚の発掘品は陸前高田市立 博物館にも収蔵されていますが、 東日本大震災で一部が流れされて しまったそうです…。 |
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縄文晩期らしい、遮光器土偶(中空がよくわかる!)や工字文の土器など。 | |
【大木囲貝塚】 宮城県七ヶ浜町、縄文前期〜後期の遺跡。 |
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深鉢型土器(縄文中期) 大きな写真 東北を代表する縄文土器の型式、 「大木式」のもととなった場所。 |
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【里浜貝塚】 宮城県東松島市。 縄文中期〜晩期の遺跡。 ※東松島市には宮城・山形の縄文探訪で訪れました ⇒里浜貝塚 |
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土偶(縄文後期後葉) 遮光器に近づいている印象。 |
土偶。頭部には結髪らしきものが 見られます。 大きな写真 |
注口土器。縄文中期のものか。 この角度、なんとなく狸っぽい…。 大きな写真 |
赤色が残る小型の壺形土器。 大きな写真 |
珍しい、作りかけの骨角器。 鹿の角を掘ったものです。 |
牙製の刺突具。 土器や土偶の模様をつけるのに 使われたのでしょうか。 |
【椎塚貝塚】 茨城県稲敷市。 縄文中期〜後期の遺跡。 |
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注口土器 神秘的な赤い着色。 なにか儀式に使われていた のではないでしょうか。 |
深鉢型土器 縄文後期中葉。胴部の曲線と くびれ部分の渦が特徴的。 大きな写真 |
山形土偶 縄文後期。山形土偶の代表選手に、 ようやく会えました。 凛々しい顔つきですが、女性を表す 大きな乳房も妊娠時の正中線も しっかり施されています。 大きな写真 |
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頭が三角形の山形土偶はこのあたりで多く見つかっていて、 「椎塚系列」ともいわれるとか。 |
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【福田貝塚】 茨城県稲敷市。 縄文中期〜後期の遺跡。 高島さんお気に入りの遺跡。人気の土偶もたくさん。 |
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双口土器 2か所の口を持つ器。 用途は不明、普段使いは不便 でしょうから儀式用かな。 大きな写真 |
注口付鉢型土器 関東(勝坂)の影響を受けて いそうです。 大きな写真 |
土偶のかけらがたくさん。 山形が多そうです。 そもそも土偶は壊されていることが 多く、完品を掘り出すのはなかなか 困難なのです。 |
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【余山貝塚】 千葉県銚子市。縄文後期〜晩期。 |
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深鉢型土器。 胴部に点の連続でで描いた線と 棒のようなもので突いた線が 施されています。 口縁部のフリルとの調和も印象的。 大きな写真 |
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注口土器。 縄文と磨り消し部分があり、丁寧に作られています。 晩期に全盛となる亀ヶ岡の走りでしょうか? 左の大きな写真・右の大きな写真 |
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深鉢型土器と鉢形土器。 口縁部にうねりをつけて、花弁のように広がっています。 |
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骨角器では漁労グッズの銛や ヤスが多くみられますが、 鹿角製装飾品が見事でした。 |
貝の中央を打ち砕き、 徐々に孔を大きく開けていく… 貝の装飾品がたくさん出ていて アクセサリー工場だったのではと されています。 |
【その他の土偶いろいろ】 | |
遮光器土偶(縄文晩期) 青森県つがる市床舞遺跡。 大きな写真 |
土偶(縄文晩期) 青森県つがる市床舞遺跡? 遮光器から結髪に移ろいゆく 過程の土偶でしょうか。 |
土偶(縄文後期) 西ヶ原貝塚(東京都北区)。 土偶の中では、ひとらしさを 感じる表情をもっています。 唇の刺突は化粧か刺青か…。 大きな写真 |
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【その他の土器いろいろ】 | |
湯呑型土器 縄文晩期、出土地不明。 亀ヶ岡テイストな雲形模様が 入った名品。 大きな写真 |
片口土器。 縄文晩期、出土地不明。 胴部一面に縄文。 縁の上でなく横向きにつけられた 突起模様も気になります。 |
釣手土器。 縄文後期、出土地不明。 香炉型土器とも。 宇宙人的なかわいらしさ があります。 |
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【その他の資料】 | |
英国人マンローが発掘した土器。 横浜市根岸貝塚出土、縄文中期。 当時の西洋の古代文明に対する 関心の高さはすごいです。 大きな写真 |
高島さん所蔵物も掲載れている マンローの著書「Prehistoric Japan」 にて左の土器が紹介されています。 マンロー所有の出土品は、スコットランド 博物館にあるそうです。 |
大きな石棒と石皿 縄文中期から後期のもの。出土場所は不明。 特に石皿は大きいです。大家族用?祭祀用? |
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注口土器(福田遺跡) 歯科医だった高島さんは、発掘品の復原に 歯の治療用セメントを使用されていたそう です。明治時代とはいえアメリカ仕込みで 最先端の治療知識があったことでしょう。 |
土器(福田遺跡) こちらは高島さんがセメント復原し、 のちほど着色されたもの。 本物の部分と見分けがつかない クオリティに仕上がっています。 |