【1日目】稚内半日観光
関西空港→(飛行機)→稚内空港→宗谷岬→ノシャップ岬→ノシャップ寒流水族館→夕日が丘展望台→稚内港北防波堤ドーム |
関空から稚内行きで最果ての地に直行。夏の北海道といえばオンシーズンだけあって、飛行機は満席。ちょうど台風が迫っていたので不安でしたが、無事定刻に出発し、稚内にはお昼頃に到着しました。
まずは日本の最北端宗谷岬に向けて出発。北の海というと荒々しいイメージを抱きますが、意外にも宗谷岬から見る海は遠浅でとても穏やか。この日、雨は降っていなかったものの空気はかすんでいて、異国サハリンはまったく見えず。
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その後お待ちかねのウニ丼タイムPart.1。ライダー・チャリダーに人気という店(樺太食堂)には、壁も天井もメモリアルでびっりし埋め尽くされています。こういう光景も旅情を誘って一層おいしく感じるものですね!
天気がいい日には利尻・礼文も見えるというノシャップ岬ですが、サハリンに引き続きこちらも見えず。ダメもとでもう1箇所の利尻を望む名所夕日が丘パーキングにも行ってみましたが...(T_T)
でも、近くに広がっていたサロベツで咲く花がかわいくてきれいだったので、足を運んでよかったなという感じです。
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絶賛する声や旅の思いを綴った
札が店内一面にびっしり! |
稚内の宿は、港に程近い全日空ホテル。港だけでなくJR稚内駅も稚内港北防波堤ドームも徒歩圏で、とても好立地。チェックインは日が沈みかけた時間でしたが、それから近所を散策しても十分楽しめました。
近所の市場で北海道限定のビール(発泡酒だっけ?原料がコーンやじゃがいもで、なんか楽しそうだった)を見つけ購入。ボーッと海を見ながら飲むぜいたく。明日からも楽しい旅が続くと思うと、おいしさもひとしお!
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稚内港に入港する東日本海フェリー。
これで利尻・礼文島に渡ることができます |
【2日目】礼文
(フェリーで礼文へ)→(水中公園)→高山植物園→スコトン岬→澄海岬→桃岩展望台→礼文林道→元地海岸 |
朝7:30出発のフェリーで礼文へ。まだまだオンシーズンの利尻・礼文ですので、あらかじめ電話で1等ラウンジ席を予約。満席の心配なくゆったり出発、乗船してからもゆったりで移動中疲れないのが、なかなかよいです。ちょっと高めですが、到着してからをアクティブに過ごすなら、ラウンジはおすすめ!
この日は海上にも島にもかなり濃い霧が発生。期待していた「船上からの礼文」を望めないうちに港に到着。とりあえず霧が晴れるのを待つ間、高山植物園で礼文の花を予習することにしました。
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フェリーは予約のラウンジ席でゆったり。
窓側の席でしたが濃霧で景色は見えず。 |
地元の方によると、夏は霧の日がたびたびあるそうですが、中でも「この夏一番」と太鼓判(?)を押すほど真っ白。澄海岬も霧、スコトン岬も霧...。
そんなショックが続いたところで、時間はちょうどお昼時。おなかを満たそうとPart.2のうに丼(酒壷)を食べたところ、心もすっかり満ち足りました!
気分がよくなったところで、次なる目的地の桃岩展望台に。そこからの眺めというと、霧は眼下に広がるものの、利尻島が見えるではないですか。霧で見えないとあきらめていたから、その姿になおさら感動!はりきって花の咲く山道を散策。なだらかなアップダウンとはいえ、それなりに体力を使うルート。3時間近く歩いたのですが(写真を撮りながらで時間がかかってしまった)、水の在庫がなかったのは失敗でした。下山してからは水分補給しまくりましたよ(^^;)
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本州で見慣れたアザミも、エゾの種は
かなり大きくてビックリ!棘も痛そう...。 |

桃岩展望台近くで鳥に出会う |
メノウ海岸はやはり霧があり、海岸線や地蔵岩が見えず。「食べたよ証明」付きトド肉を食べて海岸をあとにし、礼文林道のレブンウスユキソウ群生地に訪れたところで、日は暮れていきました。
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【3日目】礼文岳登山と利尻観光
ストコン岬→澄海岬→(うに漁見物)→元地海岸→礼文岳→(フェリーで利尻へ)→人面岩・寝熊の岩→仙法志御崎公園→オタトマリ沼→野塚展望台→姫沼→姫沼展望台→見返台園地 |
早朝は前日霧で見えなくて悔しい思いをした岬スポットを訪れました。早朝の日の光はまだ弱かったので鮮やかなコバルトブルーの海とはいきませんでしたが、前日は霧で隠れていた点々と浮かぶ島がくっきりと見えて大満足。自然を見に行くというのは天気やコンディションが気になるものですが、現地に泊まるとそのリスクを分散することができるのがよいですね。

早朝ホテルの窓からは利尻がくっきり! |

朝焼けの空には雲がかかって日の出は見えず。 |
朝食後は礼文岳登山。観光のオンシーズンとはいえ、限られた観光の時間で礼文岳に登る人はあまりいないようで、かなりマイペースで歩くことができました。桃岩展望台コースほどではありませんが、道端にはいろんな花が咲いていてついつい立ち止まってしまいます。ところで山というのは花も多いけど虫も多い!虻みたいなのも多く、虫除けを持参すればよかったと、そこにきて気づいたのでした。
ゴール近くは登りの傾斜がキツメですが、左手に見える利尻島は最高です。ちょっと息を整えたいときは、立ち止まって利尻を見ながら深呼吸。かなり励みになります。
礼文岳登山のあとは、いよいよ利尻へ移動です。
礼文から利尻は船で1時間足らず。こちらの便も予約でスムーズに乗船し、山登りで疲れた体を休ませることができました。利尻の見える窓際(鴛泊行き進行方向右側)の席だったのでワクワクが勝ってしまい、あまり休憩になりませんでしたが(^-^;)

礼文島に別れを告げフェリーで利尻へ |

ペシ岬が見えたら鴛泊港はもうすぐ |
レンタカーは唯一利尻だけがカーナビなしモデル。「ぐるりと島を囲む単純な道ですから」とのことですが、初めての地では「標識の見落とし」をしていないかと不安になるもの...。
翌日はあいにくの雨とレンタカー受付のスタッフの方が教えてくれたので、マイペースながらも定期観光バスツアー並みの駆け抜けスケジュールで観光することに。というのも、利尻に着いた時点ですでに2時前。日暮れまであと5時間しかありません。とはいえ、こんなときでも、まずは利尻のウニ丼(大漁亭)で腹ごしらえ。食事には中途半端な時間だったからか、生活の香り漂う住居の一室に案内されました。お招きいただいたみたいで不思議な気分でしたが、この日もおいしくいただきました。
利尻の風景のポイントとなるのは、とにかく「利尻富士」。霧がかかっていなければたいていの場所からみえる利尻山ですが、角度によってその姿が微妙に違うのがまた面白い。日本に○○富士と呼ばれる山は100ほどあるということですが、山頂から裾野まで、障害物がほとんどなく360度の姿が見られる「富士」って、そうそうないですよね?
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【4日目】利尻でのんびり
オタトマリ沼→甘露泉水→りっぷ館→高山植物展示園→富士野園地→夕日が丘展望台→利尻空港→(飛行機:札幌経由)→伊丹空港 |
利尻空港から札幌経由の飛行機で帰るプランなので、最終日も利尻で半日遊べます。といっても、予報どおりこの日は雨。早朝オタトマリ沼に足を運んでみましたが、島のどこにいても見えるはずの利尻富士が厚い雲に覆われて拝めず。いいコンディションでの観光ができなならと割り切って、すべての行程をのんびり過ごすことにし、朝食をとってから一眠りしました。
ホテルを出たのは、多分宿泊客の中ではラストの9時過ぎ。早朝から動き回るスケジュールが多かった中で、これは究極ともいえる”のんびり”。まずは、日本百名水に選ばれている甘露泉水を汲みに行きました。当初は姫沼からポン山経由で甘露泉に行く予定でしたが、雨のため断念。
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利尻島には自然を楽しむスポットが多いため、雨の日の過ごし方は正直悩みました...。とりあえず、室内で楽しめる場所ということで、甘露泉から車で数分のところにある美術館&資料館「りっぷ館」へ。
電気が消えていたので休館と思いきや、節電のためでした。なんとなく予測はしていましたが貸切入館。焦る理由もないので、こじんまりとした空間で、ゆっくり過ごさせてもらいました。ここでよかったのは、四季の利尻の映像。この日利尻が見えなかっただけに、映像でも美しい姿を見られてうれしい気分になりました。
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「富士野園地」からもその姿はみえず...。
前日の雄姿がなつかしい。 |
りっぷ館を出る頃には雨がやんでいたので、屋外を回ることができました。あいかわらず利尻富士はその姿を見せてくれませんでしたが、花や海沿いの眺めを楽しむことはできます。
そんなこんなで観光を終え、いよいよこの旅最後となるうに丼(かのう亭)です。最後だからめいいっぱい食べるつもりでいましたが、まわりのお客さんがかなりの割合でラーメンを食べていたので、これだけの名物を食さないわけにはいかない!とラーメンもオーダー。結果的には、こんなにおいしいラーメンなら「食べてよかった」です。そりゃもう、ウニの旨みをかき消さんほどの味わいで、旅の締めくくりにはピッタリの逸品でございました。
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かのう亭で食べた海の幸山盛りの
利尻ラーメンは、具はもちろん、
うまみたっぷり昆布だしも最高! |