[ 世界のフェルメール作品探訪 ]

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世界のフェルメール作品探訪

(3) ヨーロッパ(オランダ以外)の美術館編

オランダ以外にもヨーロッパ各地の美術館に収蔵されているフェルメール作品。2010年代は西ヨーロッパの1都市滞在で、美術作品の写真もかなり精力的に集めました。一時は観光客の増加などで撮影禁止の傾向が見られた西洋の美術館ですが、SNS活用の流れもあって徐々に撮影OKとする(戻す)ところが増えました。パリやアムステルダム、ウィーンと、撮影解禁となった美術館があるときいて、再訪した都市もあります。

今まで訪れたポイントでは、ドイツ(ベルリン、フランクフルト)に3点、オーストリア(ウィーン)に1点、フランス(パリ)に2点、イギリス(ロンドン)に2点の計8点のフェルメール作品を鑑賞しました。

ベルリン美術館・絵画館(ドイツ・ベルリン)(2013年)※公式:https://www.smb.museum/en/
近代的な建築の絵画館。
博物館島からは離れたところにあります。
フェルメール作品は並べて展示。
2019年のフェルメール展では
両作品とも来日しました。
ワイングラス(1661〜62年頃)
同僚画家ピーテル・デ・ホーホの影響を見ることができる作品。
男女の関係に庶民の俗っぽさはなく、高貴な身分に置き換えています。
真珠の首飾りの女(1662〜65年頃)
首飾りをつけて、壁の鏡を眺める女性。
毛皮付きの黄色い服は、手紙を書く女など6作品に登場。
シュテーデル美術館(ドイツ・フランクフルト)(2019年)※公式:https://www.staedelmuseum.de/en
1818年開館、経済の街の歴史ある美術館。
名はコレクション寄贈の銀行家に由来。

高い天井の部屋にコンパクトな作品が
並ぶオランダ絵画コーナー。
地理学者(1669年頃)
現存する中では珍しい、男性モデルのみを描いた作品。
また、3点しかないという署名と年記が右上にあります。
美術史美術館(オーストリア・ウィーン)(2017年)※公式:https://www.khm.at/en/
1891年開館。ほぼ双子の自然史博物館と
向かい合って建っています。
美術史美術館には、大きめ作品1点を収蔵。
オランダコーナーでも存在感あります。
絵画芸術(1666〜67年頃)
フェルメールも妻も手放さなかったという重要な作品。
画家はフェルメール自身とされています。
ルーヴル美術館(フランス・パリ)(2015年、2016年)※公式:https://www.louvre.fr/en/
美の殿堂ルーヴル美術館は、写真1枚に収まらない巨大建築。
2年続けてのパリ滞在。いずれも日の短い冬で、
外観は閉館後の夜景がメインになりました。
小さめ作品が多いフェルメール中でも、特に小さな「レースを編む女」。
巨大なルーヴル美術館では見落としそうです。
(左は2作品そろっていた2016年、右が1作品のみの展示だった2015年)
レースを編む女(1657年頃)
小さな作品で、テーブルで作業をする女性の姿。
どこにもピントが合っておらず、全体がぼんやりとした表現となっています。
薄塗りなので、撮影ではキャンバスの目地のクリアさで判断しました。
天文学者(1665〜1666年頃)
地理学者と同じモデルで、着物風のガウンを着ています。
天球儀は地図制作者が制作したものを丁寧に書き込んでいます。
ナショナル・ギャラリー(イギリス・ロンドン)(2016年)※公式:https://www.nationalgallery.org.uk/
1824年設立。世界には他にもナショナル
ギャラリーがありますが、頭になにも
つかないときは、ロンドンをさします。
トラファルガー広場に堂々と建ってます。
ヴァージナルの前に立つ女
(1670〜1672年)
フェルメールの中では明るめの作品。
背後のクピドの存在感。実際に所有して
いた絵画で「恋人が愛するのは一人だけ」
を意味するとされています。
ヴァージナルの前に座る女
(1670〜1672年)
暗めの空間にぼんやりとした背景、ちょっと前のフェルメールの描き方。
「ヴァージナルの前に立つ女」と対との見方もあるようです。
ポール・アニック・ワイラー・コレア・ド・ラーゴの部屋に2作品離れての展示。
ピーテル・デ・ホーホやメツーなどと並んでいます。

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