[ 世界のフェルメール作品探訪 ]

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世界のフェルメール作品探訪

(2) アメリカの美術館編

これまでのアメリカ観光の際にみることができたフェルメール作品は、メトロポリタン美術館の5点、ワシントン・ナショナル・ギャラリーの4点、計9点です。2018年、ニューヨーク旅行用に観光ビザを取得をしたので、2年の有効期限内にもう1回アメリカへと、翌年2019年年末から2020年の年始にかけてワシントンD.C.へ行きました。そしてその直後に新型コロナの流行。ここまで海外が遠のく時間が長くなるとは思ってもみませんでした。

話がちょっとそれてしまいましたが、アメリカ国内にはフェルメール作品を収蔵する美術館が他にもあり、本家オランダよりもたくさん持っていたりします。

メトロポリタン美術館(ニューヨーク)(2018年)※公式:https://www.metmuseum.org/
メトロポリタン美術館は1870年開館。
飲み込まれるように入場する人たち。
フェルメール作品は
オランダ絵画コーナーに展示。
少女(1665〜68年頃)
黒い背景に女性のバストアップ、真珠の耳飾り少女を想起させます。
こちらも実在の少女ではないトローニーと解釈されています。
水差しを持つ女(1662年頃)
白い頭巾は寝ているときに身に着けているもので、
起きてすぐ、朝の支度をするひと時を表現。
信仰の寓意(1670〜72年頃)
カーテンの向こうの女性は、信仰を擬人化したもの。
背景のキリスト絵画(磔刑)はヨルダーンス作品で、
実際にフェルメールが持っていたとされる。
眠る女(1656〜1657年頃)
若い娘がうたた寝する姿。テーブルのワインで酔っている可能性も。
扉の奥に男を描いていたが、フェルメールがのちに消している。
リュートを調弦する女
(1662-63年頃)

弾いているようにも見えるが、
左手がペグといわれる糸巻を持ち
音調しているシーン。

(2018年は日本のフェルメール展に
貸出中で展示されていなかったため
2002年に撮影の写真です)
ワシントン・ナショナル・ギャラリー(ワシントンD.C.)(2019年)※公式:https://www.nga.gov/
ワシントン・ナショナル・ギャラリー
外観。1937年設立と案外に新しい。
フェルメール作品は オランダ絵画エリアの
小さめの部屋に展示。
手紙を書く女(1665年頃)
髪飾りが愛らしい少女、ペンを持って手紙を執筆中。
フェルメール絵画はぼんやりとしたタッチが魅力。
画中、ピントをあわせているところとボケ味が出ている
ところがあります。フェルメールはカメラ(オブスキュラ)
を通してみていたとか。
オブスキュラはニコンのサイトでシンプル解説されています
天秤を持つ女(1657年頃)
天秤をもつ女性の背後に最後の審判と、メッセージ性のある画中画。
天使が天国か地獄かと人を裁くように、天秤で測っているのか…
テーブルには金貨や真珠がありますが、天秤にはなにもありません。
赤い帽子の娘(1665〜1666年頃)
エキゾチックな女性は不特定の人(トローニー)を描いたもの。
カンヴァスでなく板を使用。
フルートを持つ娘(1665〜1675年頃)
フェルメールに帰属の(真偽両方の解釈がある)作品。
板に描かれるなど赤い帽子の娘に似ているが絵の質はかなり劣ると
されていて、フェルメール作品でない説の方が優勢のようです。

ワシントンナショナルギャラリーでは天秤を持つ女を挟んで展示。
真偽のほどを示唆しているのか?意味深な配置のような(^^;


※アムステルダムの特別展では並べて展示されている模様※
⇒プレスキットの写真による

次は、(3) ヨーロッパ(オランダ以外)の美術館


(1) オランダの美術館(2) アメリカの美術館(3) ヨーロッパ(オランダ以外)の美術館

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