高台からミコノスタウンを眺めるときは西向きになるため、逆光にならない午前中が撮影には理想なのですが、あいにく今回の行程では、午前中デロス観光があるため、フリーの時間はとれません。午前中にミコノスタウンにいるチャンスはデロス出発前しかないので、何とかミコノスタウンに繰り出ようと、前日にタクシーをお願いしました。
日本でミコノス島の資料を探したのですが、繁華な中心部の地図(観光局が発行しているもの)の入手が精一杯で、なかなか島の広域地図が見つかりません。「ミコノスで道に迷っている余裕はない」と相棒は、Google
Earth でミコノス上空からの写真を地図代わりに、数あるミコノスの写真から撮影場所の予測を立てておこう、という念の入れ様(その執念、なかなかのもの)。
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朝7時にタクシーでミコノスタウンへ直行。「朝9時半ホテル発」なので、現地では1時間半ほどあるなぁ...と思っていたのに、ホテルとミコノスタウンの途中にある、クルーズ船用の大きな港に停車(しかも、何の理由も告げず!)。どうやら停泊中の船から下船する人たちの中に、同乗する人がいたよう。キワキワのスケジュールなのに、十数分という貴重な時間が(怒)。(しかもギリシャでは、相乗りでも安くならない。)
ミコノスタウンで下車してからは、ひたすら坂道や階段をあがっていきます。途中アノ・ミリ(風車)に立ち寄りながら、空き地のようなところを通り抜けて目指していた風景が広がる高台に到着!
ホテルには集合10分前に到着。「もしかして、あきらめてた朝食いけるやん!」とレストランに向かい、パン2個とジュースを取って詰め込むように食べました。デロス島の遺跡をパワフルに回るには、このパン2個は大きい!
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高台の風車アノ・ミリと
ミコノスタウン。 |
デロス島に行く船はミコノスタウンから出ていますが、この日は一段と風が強く出航が遅れていました。その近くで開かれていた朝市では、魚目当ての?ペリカンのペドロたちがウロウロ。愛嬌のあるペドロに夢中になっているうちに、船が出る時間になりました。
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ミコノスからデロスまでは船で40分ほど。みんなは1階席に行ったけど、空いているほうがいいねと2階席へ。波が高く、船は席から振り落とされそうなほど強く揺れ...そうか、だから多く人は1階に行っていたのか...。とりあえずそのままでは酔いそうだったので、眠ってしまおうと目をつぶりました。そして、肩をたたかれ目を覚ますと、いつの間にやらデロス島に到着。見知らぬ方、起こしてくれてありがとう。あやうくそのままミコノスに戻るところでした(^^;)
デロス島では、現地ガイドといっしょに劇場の区域→神域とライオン像の区域→デロス博物館を回りました。その後フリーだったのですが、この日は本当に波が高かったらしく、帰りは最終便が欠航になり、フリータイムは50分ほどとかなり厳しい状況に。何せ、デロス博物館を出てからは、異国の神々の聖域や仮面の家など起伏のあるルート1.5kmほどを、観光含めてめぐろうというのですから...。それでも、最後のほうは駆け足になりながらなんとかやり遂げ、帰りの船に。行きにも増して強い揺れに、ミコノス着く頃にはヘロヘロになりました。
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船から見たデロス島。 |
ミコノス到着後は、ミコノスタウンで昼食をとってからフリータイム。そこで、早朝訪れた高台に足を運んだのですが、午後は逆光と波立った水面の反射で、写真を撮るコンディションではありませんでした。そこで、いったん下りて街のショップめぐり。夕方に丘の中腹にある教会まで登って、夜まで移りゆく街の姿を眺めていました。ちなみに、たまたまなのか、この季節だからなのか、ミコノスでは1日中、海から島へとかなり強烈な風が吹き付けていました。夕方から三脚を使って撮ったのですが、風で三脚が安定せず(脚から手を離したら、すぐにでも倒れる状態でした)、撮影はかなり厳しいものに。さすが街のあちこちに風車があるだけのことはある...。
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夕食は、ミコノスタウンで海の幸。昼食のレストランがおいしかったので、夜もそこでとることに。ペドロ効果か、店内は欧米人や日本人でごったがえして大盛況。人気の店ですが、さすがミコノスの料理はギリシャ一高い!ともっぱらの評判だけあって、魚1匹とエビ2匹(ボイル野菜付)で約5,000円。サラダ、パン、グラスワインをつけて2人で10,000円ほどしました。海の幸、おいしいんだけどね・・・。ツアーの食事のありがたみをつくづく感じた夜でした。 |
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