[ 幸福のアラビア イエメン編 ]

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サナアとその周辺編

■サナア周辺の見どころ■
サナア旧市街(全景) イエメン門前のホテル屋上から、サナア旧市街を一望。
サナア旧市街(イエメン門)
旧市街の入口イエメン門と、イエメン門からの眺め。
サナア旧市街(広場とスーク)
イエメン門前の広場と市場の風景。
サナア旧市街(旧市街散策)
旧市街の中からの展望と町並み。
サナア旧市街(西側城壁周辺) 旧市街の西側を走る道路沿いを散策。
ロックパレス(ワディ・ダハール) 岩の上に建つイマームの夏の別荘。
国立博物館 イマームの宮殿にオープンした博物館。
ハジャラ 標高2300mの山岳集落。
マナーハとバニー・マタル
緑豊かな棚田・段々畑の風景とジャンビーヤダンス。
シバームとコーカバン(その1) 双子都市のうち山の上にあるコーカバン、そして下山。
シバームとコーカバン(その2) 双子都市のうち山の下にあるシバーム。
トゥーラ(スーラ) 紀元前から続く歴史ある町並み。
カート・スーク 活気あふれるカートの市場。
その他の見どころ 中国人墓地ほか。

ぷろろーぐ
■サナアとその周辺編のひとりごと■

<2日目>

[行程]
ホテル→イエメン門→ワディダール→ロックパレス→イエメン門→ホテル

1日目の深夜に関空を出発し、ドーハで乗り継いでサナアには10:30着。

ホテルチェックイン後、機内食であんまりおなかもすいてないし...と昼食をキャンセルし、早速イエメン門前のタージホテルへ。宿泊したタージシェバから旧市街までは徒歩10分〜15分くらいのほぼ一本道。旧市街に近づくほど車や人が増えて多少歩きにくさはありましたが、なかなかわかりやすくて安全ないいルートです。

旧市街が見晴らせるホテルの屋上にあがるには「お金がいる」という情報がありましたが、金額の提示はなく「いくらがいいか」ときいてきました。相場がわからないし、とりあえず示した2人3ドルで「OK」をゲット。貸切の特等席でサナア旧市街を眺めました。目の前には、まさしく雑誌の表紙でみたイエメン門と旧市街の町並みが広がっています。写真と違うのは、プップーというクラクションの音、路上の喧騒。


ホテルの窓から見えた市街。
サナアに来たことを実感!
ホテルに戻る昼下がりのころには、カートの入ったビニール袋を持った男たちとすれ違うことが多くなりました。これから夜まで、カートでほっぺを膨らませ、陽気で素朴な男たちがさらにごきげんになる時間。(メッカに向かうお祈りの時には、さすがに噛んでいないらしい。一部では、お祈りのときだけカートを口から出しておき、終わると再び戻す、という人もいるとか。)

午後から、ロックパレスを見下ろす高台ワディ・ダールと、ちょっとガタガタ道を走ったあとロックパレスの入場観光。夕方、再びツアーのグループでイエメン門を見下ろすタージホテルへ(1人1ドル。フリーでの提示額は、結構いいセンいってたんですね(^^)。その後、イエメン門に上がり違う視点からの旧市街町並みに感動。

夕食はホテルでバイキング。前夜が飛行機泊で胃も疲れていると思いきや、昼食抜きの効果あってか結構食欲あり。遊びに対しては、まだまだ無理がきくってことなんですね〜!

<3日目>

[行程]
ホテル→中国人墓地→ハジャラ→マナーハ→ホテル→サナアのスーク→ホテル

この日はバスに揺られてハジャラ・マナーハ観光。途中、ときどきバスストップでバニー・マタルの緑が鮮やかな棚田を眺めます。

ハジャラへの往路、ツアーの注記にあった試練の「屋外トイレ」。隠れられそうな岩の転がる川沿いにバスを止め「さぁ、お好きなところへ−」。秘境ビギナーの自分はまだ割り切れず見送ってしまいました。

いったんマナーハを通り過ぎ(屋内トイレ休憩。ヨカッタ!)、ハジャラ観光。午後から雨が降るというハジャラは、観光が終わったと思ったらすっかり雲に覆われた。いくつかのショップがありますが、物価は「ハジャラで買った思い出代」込みとしても、町のスークに比べてかなり高め。

マナーハに戻り、昼食ははじめてのイエメン料理。辛いわけではないけどスパイスがきいていて、うまみのある味付けは、結構日本人好み♪苦手な羊肉はほとんどなく、鶏肉や玉子、野菜中心のヘルシーメニューだったので、1週間食に関するストレスなく食べていけました。食事の後、ジャンビアダンス鑑賞。イエメン産モカのコーヒー畑、マナーハの全景を見て、16:00ごろ帰路に向かい、サナアには18:00頃着でした。


料理は座敷におき取り分けて
食べます。テーブルが欲しい...。
この日は観光より移動が多くて楽ちんな行程だったので、到着後すぐに旧市街へ向かいました。スークを見て歩き、19時15分ほど前にイエメン門へ入って旧市街の美しすぎる夜景を見ました。「うわ〜!アラビアンナイトだ〜!!」と閉館ぎりぎりまで居座り、ホテルに戻って食事。夕食は19時開始でしたが、バイキングだとグループでも「30分遅れですか。わかりました。」と食事開始の融通が利くから、隙間時間ありと見るや外出してしまう私たちにピッタリでした。

4日目〜7日目までは、タイズ・アデンなどイエメン南西部を中心に観光。8日目、再びサナアに戻ります。


<8日目>

[行程]
ホテル→カートスーク→コーカバン→シバーム→トゥーラ→スーパー・スパイスやさん→ホテル

イエメン南西部からサナアに戻ってきましたが、その翌日は郊外にある町の観光。シバームといってもコーカバンと双子都市の町であって、有名な世界遺産のシバームではありません。

行きはカートが取引されているスークへ立ち寄り。取引しているところの写真を撮っていいかな〜とカメラを向けると、いつものごとくの人懐っこさで「こっちも撮ってよ」「カートあげる」と、何かと大忙しです(^^)

岩山のてっぺんに貼りつくように広がるコーカバンまでは、バスで楽々あがります。絶壁から吹き上げる風を受けつつ町全景を撮影するのは、ちょっとビクビクもの。足元には高山植物らしいかわいい花が咲いていました。

そして、コーカバンの入口にある門までバスで戻り、ふもとにあるシバームまで、山道を歩いて下ります。日差しはきつかったですが、雄大な景色を眼下に望みながら、むき出しの岩と緑が映える道を風に吹かれながら歩くのは、とっても楽しい!気持ちいい!!

羊の群れと遠く浮島のような村はまるで
モンサンミッシェル?!アルゴーザ村の光景。

シバームの町中で足を踏み外してこけてしまい、両足首をぐねってしまって立てずにいると、周りにはあっという間にイエメン人の人だかりができてしまいました。服についた汚れを払ってくれる子供なんかもいて親切だったけど、ちょっとおっかなかった〜。地面に強打してしまったデジカメも無事作動し、歩行にも(ちょっと痛みはあったものの)影響はなかったので、なんとか楽しく旅を続けることができました。

サナアのスーパーでは、おみやげのイエメンビスコとミネラルたっぷりの岩塩、サウジ産の香辛料(タバスコみたいだけど、酢が入っていない)を購入。隣のスパイスやさんではイエメン産の「モカ」250g入り×10袋(2.5kgでなんと2000ルピア=1000円)を購入。

最近あまりコーヒーを飲まなくなったけど、本場の「モカマタリ」だもんで、つい買いだめ。焙煎はアラビック〜ブラックまで5段階。日本人好みという、ランク2(Light)とランク3(Medium)を購入しました。(日本に帰ってから、久々にコーヒーメーカを稼動して、ミルクたっぷりのコーヒータイムを楽しんでます♪)

サナア最後の夜、ということで、郊外観光から帰ってきたあと夕食までは、イエメン門に向かうたび見かけて気になっていた旧市街西側の散策と、イエメン門&スーク再びコース。もう旧市街に通い詰めです(^^;

スパイスショップのコーヒー豆売り場。
カートを含んだ店員さん、大量注文も
間違わず、しっかり仕事してくれました。


<9日目>

[行程]
ホテル→国立博物館→サナア旧市街→ホテル→サナア旧市街→ホテル

最終日、ずっとお預けになっていた、サナア旧市街の散策観光が始まりました。いよいよメインが最後に出てきた、といった感じで旅の疲れも吹っ飛びます。

といっても、まずは旧市街の外にある博物館の観光。正直、ツアーに入っていなかったらわざわざ足を運ぶことはなかっただろう場所ですが、博物館用に改造しているとはいえ、元宮殿の内部公開、といった視点では、なかなかよかったのではないかと思います。(あと、庭にあるアイベックスの装飾たちがかわいかったな♪)トイレの衛生面は恐ろしかったですが...。

その後、旧市街の西側から入り、町全景が見晴らせるホテルの屋上へ。絶景といっても、それまでに見たイエメン門周辺から見る光景ほどではないだろう...と思っていましたが、これが結構想像以上にいい眺め!予想より上がった建物が高く、眼下にイエメン建築を見つつ、かなり遠くまで広がる町並みが見えたのがよかった。

上からの目線で旧市街を堪能したあとは、歩いて下からの目線で旧市街の建物たち、人たちを眺め、にぎやかなスークを抜けてイエメン門に到着。1時間ちょっとのフリータイムには、3度目のタージホテルと、何回目かな?イエメン門に上りました。何度となく見た旧市街パノラマの眺めもこの日が見納め。その後の昼食も、食べ納めのイエメン料理。おなかいっぱい食べたあとは、ホテルに戻って、帰国準備を含めた約2時間半のゆっくり休憩。

帰りの飛行機でも一夜を過ごさなくてはいけないので(しかも乗継2回)、体力温存も魅力的だったのですが、やはりここは「旅の終わりに2時間半も休憩はいらないぜ!も一回だけサナアを見ておこう!!」との欲張り感情の勝ち。1時間ほどで帰り支度と休憩をとったあと、また通り慣れた道を歩いて旧市街へ。前日の夕方に行った西側を、(残り時間も少なかったので)さらりと歩いたのでした。時刻は(カートタイムとなった)昼3時頃でそこを歩く人はまばら。「スーラ」と写真を求める人もなく、本当に最後のサナア散歩は平和に終えることができたのでした。

イエメンを知らずにいることがなくてよかった!訪れることができて本当によかった!
いきなり!今回の旅のメインスポット
サナア旧市街の全景を見下ろすホテルへ

ぷろろーぐサナア旧市街(全景)(イエメン門)(広場とスーク)(旧市街散策)(西側城壁周辺)ロックパレス(ワディ・ダハール)国立博物館ハジャラマナーハとバニー・マタルコーカバンシバームトゥーラ(スーラ)カート・スークその他

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