[ ポンペイの壁画展(内覧会) ]

海外の風景

日本の風景

イベント

季節の風景、行事、
特別展ショット

別館

カメラ仲間でもある
相棒の部屋


兵庫県立美術館・特別展:ポンペイの壁画展−第1章:建築と風景−


ポンペイ市街の住宅(ドムス)や別荘(ウィラ)、公共施設(バシリカ)に描かれている壁画のモチーフはさまざま。ポンペイの壁画というと、時代によって変わる技巧別、第1〜第4様式(会場の「ポンペイ壁画の絵画様式」説明パネル)で分類されることがありますが、本特別展では、描かれた内容を中心に「風景」「暮らし」「神話」「信仰」という分類がされていました。
赤い建築を描いた壁面装飾。
(前1世紀、ボスコレアーレ収蔵庫)
盗掘者に持ち去られてた作品で、
最近イタリアに里帰りしました。
大きな写真
左の写真をPhotoShopで加工。
実際どんな空間だったのかイメージ
したくて、画像加工で中央部を奥に
配置した3面の壁にしてみました。
詩人のタブロー画がある壁面断片
(1世紀初、ポンペイ収蔵庫)
一見ボロボロに見えても…
近くで見ると、光と影の描き方など
当時の高度な筆遣いが感じ取れます。
大きな写真
ひとつめの大展示室。入って左手にはテルツィーニョ別荘の壁画、
右手にはエジプト青が目をひくソーラ地区海浜別荘の装飾を中心に展示。
仮面とタンバリンのある壁画
(前1世紀、ボスコレアーレ収蔵庫)
風景が形而上的なものに思えるのは、
人の生活を感じられないからかも
しれません。
大きな写真
神域風景
(1世紀後半、国立考古学博物館)
45cm四方ほどの小さな作品ですが、
ナイル川の中州にある建物と人々
描かれている景色は壮大です。
大きな写真
牧歌的神域風景と静物(1世紀、国立考古学博物館)
18世紀頃、同じ壁面にあったであろう4つの作品をひとつにして額に入れたもの。
エルコラーノ出土。考古発掘品というよりは、美術品として扱っていた感があります。
「ナポリ国立考古学博物館から借りているものには額がある」という学芸員さんからのマメ知識あり。現地の博物館で撮影した展示物を振り返ってみると、壁画もモザイクも全部額に入っていました(◎_◎)!
ソーラ地区海浜別荘の壁画や天井画の展示。
(1世紀半ば、エルコラーノ収蔵庫)
海に近い別荘に似合う青色と、差し色の効果を感じる濁りのない赤。
エジプト青の壁面装飾。
直線でキャンバスを区切るような構成。
アラベスクやアールヌーボーのような
繊細な模様が、新しさを感じます。
大きな写真
女のケンタウロス
牡鹿を杖で突く姿が描かれています。
四足で四足にまたがっている姿が
なんともユニーク(^^;
下部にいるフクロウがキュート。
発掘された青い塗料。
青は人工的に作られた色。
青以外の顔料は、たいてい土から
生成されていました。
基本の色は、白・青・黄・黒・赤・緑。
これらの顔料を混ぜ合わせいろんな色を
作っていました。(写真のピンクと紫は
混合色でなく貝由来の顔料)

次は、ポンペイの壁画展−第2章:日常の生活−

はじめに第1章:建築と風景第2章:日常の生活 第3章:神話第4章:神々と信仰

▲ページのトップへ戻る