[ 愛知県美術館・大エルミタージュ美術館展 ]

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愛知県美術館・大エルミタージュ美術館展
5章 フランス−古典主義的バロックからロココへ


バロック全盛の17世紀半ば、フランスは芸術に力を入れはじめ「王立アカデミー」を設立。その時代に古典主義の絵画で名をはせたのが「プッサン」と「クロード・ロラン」でした(あとは今回展示はないですがラトゥールもです)。そして18世紀、ロココの時代になるといよいよ芸術の中心がパリに移ったのでした。(その後、享楽的な貴族を描いたロココの絵画に反発したパリの芸術家たちは、やっぱりルネサンスでしょと新古典主義に向かうことになるのですが…)
(注:撮影年月を記載している写真は旅先、このページではパリ・ルーヴル美術館での写真であり、本特別展にはきていません)
ニコラ・プッサン
「エジプトの聖家族」
エジプトなのにローマっぽいのは、
ローマで活動していたからです。
プッサン「アルカディアの牧人たち」
(2016年12月撮影)
理想郷にも死があることに気づいた、
棺桶前の羊飼いたち。
大きな画像
アントワーヌ・ヴァトー
「困った申し出」
「雅宴画(がえんが)」を作り出した
ヴァトー。貴族の恋愛事情を物語性を
加えて華やかに描いています。
フランソワ・ブーシェ
「エジプト逃避途上の休息」
ヴァトーをさらに明るくした感じで
官能美のイメージが強いブーシェ、
宗教画って珍しい。
ヴァトー「シテール島の巡礼」
(2016年12月撮影)
巡礼といっても「雅な宴」ともいわれる
ように、男女の情景を描いています。
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ヴァトー「ピエロ」
(2016年12月撮影)
この作品の前では、その存在感に
いつも足を止めてしまいます。
大きな写真
ブーシェの代表作「水浴のディアナ」
(2016年12月撮影)
ブーシェの描く女性は、豊満な肉体と
斜めに傾けた美脚が魅力。
大きな写真
「褐色のオダリスク」
(2016年12月撮影)
ルーヴル美術館展でも来日。
神話ではない官能的な1枚。
大きな写真
ジャン=オレノ・フラゴナールと
マグリット・ジェラール
「盗まれた接吻」
ドラマのワンシーンのよう。
衣服や絨毯など写実性の高い部分が、
ジェラールの描いた部分とされています。
大きな写真
フラゴナール「閂(かんぬき)」
(2013年12月撮影)
ちょっと似た印象のこの2枚。
やはりマグリット・ジェラールとの
共作とされているようです。
クロード・ロラン
「トビアと天使のいる風景」
旧約聖書「トビト記」のワンシーン。
光のもやがかかったような風景画は、
ターナーや印象派に影響を与えたとか。
大きな写真
ロンドン・ナショナル・ギャラリー所蔵
クロード・ロラン「港 1644」
(2016年5月撮影)
夕日に包まれる港。ターナーが影響を
受けたというのもうなずける1枚。
ジャン=パティスト・シメオン・シャルダン
「食前の祈り」
ロココと同時代の作品とは思えない、
日常を描いた素朴な絵。
ルーヴルにも、ほぼ同じ作品
(最初のバージョン)があります。
シャルダン「赤エイ」
(2016年12月撮影)
実は生活の中にある静物画の方が
よく知られています。(生活空間に
置く、あの芳香剤の名の由来は?)
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ジャン=バティスト・グルーズ
「未亡人と司祭」
司祭が未亡人のこどもに道徳教育を
しているところだそう。

グルーズ「壊れた甕」
(2016年12月撮影)
ほほが赤らんでかわいらしい少女。
背後の壊れた甕が意味するのは…。
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