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西安と2度目の北京編

2003年12月26日(金)から2004年1月1日(木)
場所 中国陝西省・北京市
天気 晴れ(乾燥地帯なので少雨なのですが"霞"が多い)

■西安と北京の見どころ■
中国の500年前を知るなら北京、2000年前を知るなら西安といいます。歴史の遺産が多い西安はついつい撮りすぎてしまった...。(ちなみに”今”を知るなら上海らしい)
スポット  
【西安東部郊外】
秦始皇帝兵馬俑(その1) 秦始皇帝の墓に副葬された軍隊の傭。世界遺産。
秦始皇帝兵馬俑博物館1号坑〜3号坑。 銅車馬その他。 秦の始皇帝陵。
秦始皇帝兵馬俑(その2)
秦始皇帝兵馬俑(その3)
秦始皇帝兵馬俑(その4)
華清池
玄宗と楊貴妃が冬を過ごした離宮。
【西安北西部郊外(咸陽)】
乾陵 高宗と則天武后の墓。
永泰公主墓 永泰公の墓道と乾陵の博物館。
法門寺 指舎利を納めた唐代の地下宮殿が発掘された寺。
楊貴妃墓 楊貴妃が生涯を閉じた場所に設けられた墓。
【西安市内】
陝西歴史博物館(その1) 陝西省から出土した宝物を集めた博物館。
古代編〜近代まで充実。
陝西歴史博物館(その2)
陝西歴史博物館(その3)
陝西歴史博物館(その4)
西安碑林博物館 西安の石刻と石碑を集めた博物館。
鐘楼・鼓楼 かつて西安城門の開閉の時を告げていた楼閣。
西安城壁 西門・南門・絲綢之路起点。
清真大寺 中国様式の建物が並ぶイスラム寺院。
大雁塔 三蔵法師がインドから持ち帰った仏具を納めるための塔。
小雁塔 義浄がインドから持ち帰った経典を納めるための塔。
【北京とその郊外】
万里の長城(八達嶺) ロープウエイつきで上る八達嶺。世界遺産。
万里の長城(司馬台) 万里の長城でも明代の姿がそのまま残る場所。世界遺産。
明の十三陵(うち定陵) 明の歴代13人の皇帝が眠る陵墓。世界遺産。
天安門広場 故宮の前に広がる大広場。
故宮博物院(外宮) 明・清の皇帝の住居。世界遺産。
故宮博物院(西側) 西太后の夢の跡...。

プロローグ

■西安と北京のひとりごと■

今回の西安・北京ツアーのメリットは何といっても専用車プラン。自分たちのペースでガイドつきの観光を行い、食事も自分のグループだけでとることができます。移動と各施設の手続きがラクでありながらフリープランのような快適さ!

ANAの旅行サイト【ANA SKY WEB TOUR】
この旅行はANAハローツアーでいきました。
専用車プランが最大のメリット!現地ガイドの質も高く文句なし。
現地いわく「ANAは買いたたくことがないので質が保てる」とのこと。

【1日目プラン】北京郊外半日観光
関空(朝10:00頃出発)→<北京12:30頃着>→万里の長城(八達嶺)→明の十三陵→ホテル

年末年始の休暇初日からの出発だったので、ほぼ徹夜状態で荷物を詰め込み早朝に出発。機内では食事もほどほどにひたすら眠り続け、楽しい旅にするため寝不足解消につとめます。

北京に到着すると車で1時間ほど走たところで早速万里の長城を観光。八達嶺に来るのは2001年に引き続き2度目。でも、ロープウェイである程度の高さまで上ってくれるので、前回のような坂をひたすらあがるキツさはありません。ロープウェイのある場所は女坂の裏側といったところ。前回の八達嶺とは長城のくねくね具合も異なっています。さらに季節が違うので緑のかわりに枯れ木と雪があったりで、再訪でも新鮮な感じです。真冬の長城は空気は冷たく吹き抜ける風は強く、息をするだけで鼻と口が凍りつきそうなほど。防寒対策(スポーツ用品メーカの発熱素材着用)しておいてよかった〜!

融通のきく専用車プランではちょっとしたワガママにも柔軟に対応してくれます。帰り道、わずかな追加料金でコースに入っていない明の十三陵に立ち寄れるというので、復路もロープウェイで早々に戻って明の十三陵に向かいます。

明の十三陵は2002年世界遺産に指定されたばかり。現地ガイドは「見た目はトンネルがあるだけ」と観光ポイントとしてはいまいちな反応でしたが、世界遺産ときけば訪問できるときにおさえておきたいものです。

今回訪れたのは十三ある陵墓のうちの「定陵」。夕方で団体もほとんど見かけずのどかで閑散とした敷地内には、鳥の鳴き声が響きます。何の鳥か気になったのでたずねると「"おりひめ"と"うめぼし"で有名なカササギです」とのお答え。流暢な日本語を話しながらのこういう間違いは、愛嬌があってとてもかわいい。

北京に戻った後は北京ダックのフルコース。内臓系としかわからない料理もあって、ちょっとスリリング。ダックをねぎとペラペラの皮で包む定番料理は、脂っこくなくてベリーグッド!中国旅行ではおいしい中華料理を食べる度、旅行にきてよかったって思うんですよね。

全聚徳では老舗とは思えない
キュートなダックがお出迎え!
北京ダックづくしの料理は美味


【2日目プラン】西安郊外観光(専用車プラン)
ホテル(朝7:00頃出発)→<西安(11:00頃着)>→兵馬俑博物館→華清池→秦の始皇帝陵(ちょとだけ下車)→ホテル

北京を出発して西安へ。機内のビデオや空港では中国の国内線にもかかわらず日本語の放送があったりして、北京−西安は日本人の移動も多いんだな〜と感じます。

昼前には西安に到着、空港から直接兵馬俑博物館に向かいます。観光名所ですので混んでいるかと思っていたのですが、館内は意外にも数人の西洋人観光客がいる程度。冬はSARSの影響をまだ受けているようです。

1号坑を見た後、兵馬俑博物館の敷地内で昼食。その後のお土産や産では兵馬俑の発見者、元農夫のおじいさんがおられたので、兵馬俑の本にサインをしてもらいました。中国の教科書にものっているというこのおじいさん、今はふらりと博物館を訪れて余生を過ごしているそうです。

その後、2号坑、3号坑、銅車馬の博物館とじっくり観光して次の華清池へ。途中ちょっと路肩に車を止め始皇帝陵を撮影させてもらいました。そして日が傾き始めた頃から、華清池に残るプールのような皇帝や武士たちの浴槽をめぐります。華清池の背後にある山の中腹には、西安事変のとき蒋介石が逃げ込んだという小屋がありますが、かすみと夕日の乱反射で残念ながらほとんど見えず。

井戸掘りの際兵馬俑を見つけた
おじいさん。博物館で出会えれば
買った本にサインをしてくれます。

本日の観光を終えて西安のANAホテルへ。車がホテルに到着すると、入口で若い女性たちの黄色い声がお出迎え??ホテルによると中国で知られた芸能人が出るイベントが催されるとのこと。それでわたしたちが下車したとき、みんなトーンダウンしていたのね...。

ホテルのレストランでの夕食でしたが、部屋からレストランに行くときも階段が観客に支配されて使えない状態。それでもこういうイベントに遭遇すると、なんとなく得した気分になるものです。

その日の夜、ホテルの1Fフロアで
歌とダンスが披露されていました。

▼「これでもか!」というくらいに次々と出される楊貴妃美食宴▼
ラクダやあわびなど続々。うれしくて撮り始めたもののゴールまでの道のりがこんなに長いとは...
最後「デザートだ〜」と喜んでからも3品ありました(^^;

【3日目プラン】咸陽1日観光(専用車プラン)
ホテル(朝9:00頃出発)→シルクロード起点群像→乾陵→永泰公主墓→法門寺→楊貴妃墓→ホテル→(夜の散歩)→南門→鐘楼

秦代に都だった咸陽の観光。といっても古都の跡ではなく、いわゆる「お墓めぐり」。お偉いさんのお墓にはその時代の文化や技術がぎっしり詰まっています。

この日は1日天気がよくおだやか。特に乾陵は見晴らしもよく、とても気持ちいい。乾陵は自然の山を利用したお墓なので、登山ができるようです。山に登っているひとたちが、ちょっとうらやましい。

その次は壁画の見事な永泰公主墓と、その近くにある乾陵博物館へ。永泰公主墓には宮殿や星空などの壁画や天井画が描かれていて、その当時の死後の世界観がよくわかります。乾陵博物館は小さな博物館。乾陵から発掘された唐三彩をメインに展示しています。

乾陵からは自然の地形を利用
した窯がたくさんみえます。

乾陵・永泰公主墓はほど近いのですが、永泰公主墓から法門寺で1時間、そこから楊貴妃墓までさらに1時間と、結構移動に時間のかかるコースです。

法門寺には世界唯一という指舎利をはじめ寺内から発掘された数々の宝物を見ることができ、時間をかけて行く価値あり。楊貴妃の墓は知名度のある楊貴妃だから見ておけば印象には残りますが、セメントの小さなドームがあるだけですから、そのため遠路はるばるというのはなんとも微妙です...。

ところで咸陽といえば、とにかく大きかったという始皇帝の離宮「阿房宮」をスケールが小さいながらも再現し、テーマパークとして最近オープンしたと、NHK「そのとき歴史が動いた」で紹介していました。その阿房宮が通り道にあり、「時間的に余裕ができたら帰りに寄りましょう」ということになっていたのですが、あいにく無理でした...。

興平はイメージする昔の中国そのまま。
楊貴妃墓からの帰りに車窓から。

西安に着く頃には真っ暗。夕食後、ANAホテル前の南門から西安に入り、街のほぼ中央に位置する鐘楼までお散歩。帰りは南大街沿いにあったドトールのような雰囲気のカフェ「K Coffee」(ケンタッキー系列のカフェのようです)で一休み。時間のある夜はホテルの部屋でゆっくりする過ごし方もありますが、外に出てぼーっとコーヒーを飲むだけでもその街の生活に溶け込んでいるような感覚がしていいですね。


【4日目プラン】西安フリー市内観光
ホテル(朝8:30頃出発)→陝西歴史博物館→碑林博物館→西門→清真大寺→鼓楼→鐘楼→ホテル
西安入り3日目にして、ようやく西安の城壁内観光です(^^)西安の1日フリープラン。ホテルから清真大寺までの各スポット間の移動は、1km走っても数十円と安く流しも多いタクシーを活用。

まずは城壁外にある陝西歴史博物館から。
ガイドブックで調べていた開館時間の8:30に着くように出発しましたが、冬の開館は遅く9:00からとのこと。オープンまでの時間を公園で持参したあたたかいお茶を飲みながら過ごし、トップで入館!...のつもりでしたが、大きな荷物を受付に預けているうち、おじさんたちに先を越されてしまいました。

とはいえ、さすが朝一番。団体も個人もほとんどおらず、展示室内は警備員とわたしたちだけ。博物館の世界的な知名度は高くないかもしれないですが、古都だけあって発掘された数々のコレクションは思っていた以上に見ごたえあり!気がつくとしょっぱなの博物館で2時間半も過ごしてしまいました。後半は駆け足鑑賞。(紀元前の作品をたっぷり見た後だったので、元以降は「最近のだから。」と割り切りつつ...。)

陝西博物館前は公園になっていて、
さりげなく唐代の石像があったりする

次のスポット碑林博物館は西安の城壁内、南門からすぐのところにあります。敷地内に入ってみると、もうお昼になろうという時刻にもかかわらず貸切状態なのには、ちょっと驚いた。石の彫刻を集めた展示館は撮影禁止だったこともあり足を止めることなく進み、石碑がある展示室をメインにまわりました。正直なところ石碑にあまり興味はありませんでしたが、7つの部屋に渡って石碑がずらりと並ぶ光景はなかなか壮観です。

碑林博物館からはタクシーにて西門へ。南大街から西大街におよぶメインストリートを走るのかと思いきや、南の城壁沿いの細い抜け道を突っ走りあっという間に到着。南門に比べて大きくて立派な城楼は、さすがシルクロードの玄関口にふさわしい。城壁に上がりずいぶん冷えたので、おなかと体をあたためるため門の前にあったケンタッキーに入りました。西安では、マクドナルドよりケンタッキーをよく見かけます。若い人に人気だそうですが、相場は日本とほぼ一緒(セットで500円くらい)で地元にとっては高めの料理なので、さすがに高校生は見かけませんでした。普通のフィレサンドを注文して食べてみると、チキンはホットなチリ味。よくみると肉と衣の間が赤い。後日現地ガイドにきいてみると、西安は四川に程近いので辛目の料理も結構口にするそうです。

西門から清真大寺までのタクシーは、夕食の買い物でにぎわっている歩行者をぬいつつ、露店が並ぶ細い道を走ります。なかなか風情あるところだな〜などと車窓から眺めていると、そのにぎわいのど真ん中で止まり「あっち」というアドバイスを残して、タクシーは去っていってしまいました。

てっきり清真大寺の入口近くまで行ってくれるのかと思っていたので、ちょっと戸惑いながらもとりあえず指差した方向をまっすぐ歩くことに。しばらくすると、清真大寺のものらしき左右に延々と続く塀にあたりました。どちらへ行けばいいのか考えあぐねていたところ、通りすがりの地元のひとが左と教えてくれて一安心。路地裏のような場所にある入口にたどりつきました。入場すると参拝者はほとんどおらず、掃除をしているイスラムの信者と思しき方がいるだけでとても静かな境内。外で見た喧騒がうそのようで、なんだか落ち着く空間です。

清真大寺から鼓楼・鐘楼まではアラブ人の露店や地元の商店街を抜けて、徒歩で移動。あちこちの店から、いいにおいが漂ってます。鼓楼をくぐったら、いよいよ西安フリー観光ゴールの鐘楼へ。

鐘楼からは東西南北4つの門が見えるということで入場。ロータリーの真ん中にあるので、地下道のチケット売り場から入ります。鐘楼にのぼってみると、あいにくかすみで見晴らしは悪く、門がはっきり見えたのは一番近い南側だけでした...。それでも西安の繁華な場所を広く見渡すことができますので、西安に行ったらぜひ入場観光しておくべきスポットですね!

お土産やさんや露店の並ぶ
北院門通りと鼓楼。

【5日目プラン】西安ちょっぴり市内観光&北京へ
ホテル(朝8:30頃出発)→(朝の散歩)→小雁塔→南門→ホテル(朝10:00頃出発)→大雁塔→<北京17:00頃着>→(夜の散歩)→古観象台→王府井→ホテル

朝10:00集合だったので、それまでの時間をいかして小雁塔に行くことにしました。

この日は朝から霞がかかり、ちょっと高さのある小雁塔は先のほうが白くかすんでいる状態。これは大雁塔でも言えることで、ちょっと晴れた瞬間があればすかざず撮影。小雁塔からホテルに帰ってきてからは近くの南門に足を運び記憶に焼き付けて、ホテルと別れを告げます。

西安滞在最後の観光は、専用車で大雁塔へ。大雁塔はさすが世界的によく知られた三蔵法師ゆかりの地だけあって、大規模な境内には観光客だけでなく信仰心の篤い地元の人もたくさん訪れています。

手打ちラーメンや餃子などおいしい料理を食べた後、西安ともいよいよお別れです。
夕方には北京に到着。すぐに夕食といわれたけど、昼食をたくさん食べたのでまだおなかがすいていません。ごちそうはやっぱりおいしく食べたいもの。専用車プランの強みで、夕食の時間をちょっと遅らせてもらいました。

レストラン(阿一鮑魚)では、またまたグルメな料理。最初に出てきたふかひれスープは熱すぎて、いきなり舌をヤケドしてしまいました...。まるごとアワビやチンゲン菜など順調にこなしチャーハンがやってきました。おなかはすでに飽和状態、ここでやめておけば幸せですが、よく見るとご飯の間にはふかひれが光っています。「ふかひれチャーハンは食べておかないと後悔するかも!」と勢いでたいらげました。

お腹いっぱいであったまったところで、腹ごなし。地下鉄なら2駅ほどの距離を、あえて歩いて王府井まで向かいます。途中の古観象台はライトアップもなく暗闇の中。できたら近くまでと思っていましたが、ちょっと見ることができただけでもラッキーでした。

世界最古の天文台、古観象台。
夜は真っ暗。ISO800で撮影。

王府井のお店は夜9時くらいまで開いているので、夕食後でも十分楽しめます。露店はもっと遅くまでやっていますが、それなりの品質で値段は高め(信じられない言い値からはじまります)なので、よく見て選んだほうがよさそうです。

【6日目プラン】司馬台観光(専用車プラン)
ホテル(朝9:00頃出発)→司馬台→ホテル(19:30頃着)

司馬台観光のための1日。北京から片道3時間以上とそれなりの費用をかけて、ボロボロの万里の長城へ行くこの上ない贅沢プラン(^^)ボロボロといってもはただの「ほったからし」ではなく、「手付かずで明代の姿を残す貴重な遺産」という意味をもつのです。

司馬台に着く頃には、すっかりお昼時。まずは地元の食堂で腹ごしらえ。田舎なので昼食はあまり期待していませんでしたが、地元で取れた野菜や肉・魚、地鶏の卵料理など、どれもおいしいものばかりで、「来た甲斐あった!」と食を終えた時点ですでに満足していたりして...。よく考えると田舎の方が貧しいから、同じ価格なら「かなり贅沢なおもてなし」だったんだと思います。(北京などはすでに1人あたりの平均収入が日本の1/4程度あって共働きが普通なので、単純に考えて専業主婦の日本の家庭の1/2の収入がある計算になります。そんなわけで都市の物価はうなぎのぼりでした...)

長城登りには、途中までロープウェイを使います。

八達嶺では足元のレンガは整備され手すりもありましたが、司馬台は足元が悪く、特に配のきついところは同じ距離でも歩くだけかなり疲れます。近年落下しての死亡事故があったらしく、以前まで足を踏み入れることができた14楼より向こうが立ち入り禁止になっていて少々残念。でも体力と集中力の限界を考えると、このことで引き返すというあきらめがついてよかったのかも。

長城の下は絶壁。ちょっと気を許すと...

司馬台に登るのははじめてという現地ガイドの説明はなく、観光というよりは「ハイキング」。目の前に広がる壮大なスケールの自然と山並みの向こうまで続く遺跡。おだやかな気候の中、やわらかな太陽の光と峠を吹く風。なかなか経験できない、とても贅沢なハイキングですけどね(^^)

帰りも当然3時間かかるわけで、クタクタになったわたしたちはひたすら車で眠りました。おかげで北京に戻った頃にはすっかり体力回復。

この日は12月31日。年越しの夜、中国ではこれといったイベントはないようですが、外資系のヒルトンホテルではちょっとしたカウントダウンイベントをしていました。中国は日本より年明けが1時間遅いので、部屋にて日本の紅白をみて一足先に年越し気分。ホテルのカウントダウンを見て、2度おいしい年越し?!


【7日目プラン】北京ちょっぴり観光&帰国
ホテル(朝8:00頃出発)→天安門→故宮→<北京(13:30頃発)>→<関空(16:30頃着)>

最終日は日が昇りかけた時間に集合し、天安門広場に向かいます。天安門広場には昔北京の町を囲っていた城壁の一部が残るという話を現地ガイドにきいていたので、前回見逃したこれを見るため、広場の南の方までぐるり一周してもらいました。

厳しいセキュリティチェックで評判(?)の天安門は、ボディチェックがあるため男女の入口が別々。荷物は少ないほうがスムーズに通り抜けられるので、荷物はガイドさんにあずけて登りました。

年始には中国の象徴、赤の旗が
天安門広場の随所に掲げられる

にぎわう天安門広場を一望したあとは、最後の観光スポット故宮です。故宮は前回の北京旅行以来、2度目の訪問。

中国は旧正月が正月に当たるため1月1日は正月行事こそないですが、1日・2日と連休なので故宮は国内からの観光客で結構な人出でした。「今回は発つまであまり時間がないので...」と宝物館はカットし(宝物館は前回の旅で十分に時間をかけて見たところなのでOKしました)、西側に位置する西太后ゆかりのエリアを回りました。西太后の過ごした故宮というのは、前回とは違う新鮮な切り口。なにかと恐ろしい物語を残していった西太后ですが、残していった遺産も多いということで。

今回の旅は通して専用の現地ガイドでしたが、なかなか優秀な人材を投入してくれているようで、おもしろくて快適でした。その中での会話にも印象に残るものがあって、「歴史上あれだけ大国だった中国が、清の時代に力を失ってしまったのはなぜ?」との質問にひとこと「政治腐敗」と答えたひとあり。そんなにシンプルで説得力のある答えが返ってこようとは...。中国といえばオリンピックや万博で徐々に盛り上がりをみせていますが、「アジアでオリンピックを開くとすれば、今度は絶対にインドだと思う」といっているひともあり。その中で中国が脅威に思っている国のひとつはインドなのかなと感じてみたり。

帰国するギリギリの時間まで観光が楽しめるのは、飛行機で3時間という地ならでは。国内感覚で行ける格安ツアーもいいですが、ちょっと贅沢にしかも快適にわがままな旅行が楽しめる専用車プランは、中国の旅に満足感を求めるなら絶対におすすめ!

まずは兵馬俑博物館(1号坑)

ぷろろーぐ→【西安】兵馬俑坑博物館(その1)(その2)(その3)(その4)華清池乾陵永泰公主墓法門寺楊貴妃墓陝西歴史博物館(その1)(その2)(その3)(その4)碑林博物館鐘楼・鼓楼西安城壁清真大寺大雁塔小雁塔→ 【北京】万里の長城(八達嶺)(司馬台)明の十三陵天安門広場故宮博物院(外宮)(西側)

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