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西安と2度目の北京編
■西安と北京の見どころ■ 中国の500年前を知るなら北京、2000年前を知るなら西安といいます。歴史の遺産が多い西安はついつい撮りすぎてしまった...。(ちなみに”今”を知るなら上海らしい)
■西安と北京のひとりごと■ 今回の西安・北京ツアーのメリットは何といっても専用車プラン。自分たちのペースでガイドつきの観光を行い、食事も自分のグループだけでとることができます。移動と各施設の手続きがラクでありながらフリープランのような快適さ!
年末年始の休暇初日からの出発だったので、ほぼ徹夜状態で荷物を詰め込み早朝に出発。機内では食事もほどほどにひたすら眠り続け、楽しい旅にするため寝不足解消につとめます。 北京に到着すると車で1時間ほど走たところで早速万里の長城を観光。八達嶺に来るのは2001年に引き続き2度目。でも、ロープウェイである程度の高さまで上ってくれるので、前回のような坂をひたすらあがるキツさはありません。ロープウェイのある場所は女坂の裏側といったところ。前回の八達嶺とは長城のくねくね具合も異なっています。さらに季節が違うので緑のかわりに枯れ木と雪があったりで、再訪でも新鮮な感じです。真冬の長城は空気は冷たく吹き抜ける風は強く、息をするだけで鼻と口が凍りつきそうなほど。防寒対策(スポーツ用品メーカの発熱素材着用)しておいてよかった〜! 融通のきく専用車プランではちょっとしたワガママにも柔軟に対応してくれます。帰り道、わずかな追加料金でコースに入っていない明の十三陵に立ち寄れるというので、復路もロープウェイで早々に戻って明の十三陵に向かいます。
北京を出発して西安へ。機内のビデオや空港では中国の国内線にもかかわらず日本語の放送があったりして、北京−西安は日本人の移動も多いんだな〜と感じます。
西安に着く頃には真っ暗。夕食後、ANAホテル前の南門から西安に入り、街のほぼ中央に位置する鐘楼までお散歩。帰りは南大街沿いにあったドトールのような雰囲気のカフェ「K Coffee」(ケンタッキー系列のカフェのようです)で一休み。時間のある夜はホテルの部屋でゆっくりする過ごし方もありますが、外に出てぼーっとコーヒーを飲むだけでもその街の生活に溶け込んでいるような感覚がしていいですね。
次のスポット碑林博物館は西安の城壁内、南門からすぐのところにあります。敷地内に入ってみると、もうお昼になろうという時刻にもかかわらず貸切状態なのには、ちょっと驚いた。石の彫刻を集めた展示館は撮影禁止だったこともあり足を止めることなく進み、石碑がある展示室をメインにまわりました。正直なところ石碑にあまり興味はありませんでしたが、7つの部屋に渡って石碑がずらりと並ぶ光景はなかなか壮観です。 碑林博物館からはタクシーにて西門へ。南大街から西大街におよぶメインストリートを走るのかと思いきや、南の城壁沿いの細い抜け道を突っ走りあっという間に到着。南門に比べて大きくて立派な城楼は、さすがシルクロードの玄関口にふさわしい。城壁に上がりずいぶん冷えたので、おなかと体をあたためるため門の前にあったケンタッキーに入りました。西安では、マクドナルドよりケンタッキーをよく見かけます。若い人に人気だそうですが、相場は日本とほぼ一緒(セットで500円くらい)で地元にとっては高めの料理なので、さすがに高校生は見かけませんでした。普通のフィレサンドを注文して食べてみると、チキンはホットなチリ味。よくみると肉と衣の間が赤い。後日現地ガイドにきいてみると、西安は四川に程近いので辛目の料理も結構口にするそうです。 西門から清真大寺までのタクシーは、夕食の買い物でにぎわっている歩行者をぬいつつ、露店が並ぶ細い道を走ります。なかなか風情あるところだな〜などと車窓から眺めていると、そのにぎわいのど真ん中で止まり「あっち」というアドバイスを残して、タクシーは去っていってしまいました。 てっきり清真大寺の入口近くまで行ってくれるのかと思っていたので、ちょっと戸惑いながらもとりあえず指差した方向をまっすぐ歩くことに。しばらくすると、清真大寺のものらしき左右に延々と続く塀にあたりました。どちらへ行けばいいのか考えあぐねていたところ、通りすがりの地元のひとが左と教えてくれて一安心。路地裏のような場所にある入口にたどりつきました。入場すると参拝者はほとんどおらず、掃除をしているイスラムの信者と思しき方がいるだけでとても静かな境内。外で見た喧騒がうそのようで、なんだか落ち着く空間です。
朝10:00集合だったので、それまでの時間をいかして小雁塔に行くことにしました。 この日は朝から霞がかかり、ちょっと高さのある小雁塔は先のほうが白くかすんでいる状態。これは大雁塔でも言えることで、ちょっと晴れた瞬間があればすかざず撮影。小雁塔からホテルに帰ってきてからは近くの南門に足を運び記憶に焼き付けて、ホテルと別れを告げます。 西安滞在最後の観光は、専用車で大雁塔へ。大雁塔はさすが世界的によく知られた三蔵法師ゆかりの地だけあって、大規模な境内には観光客だけでなく信仰心の篤い地元の人もたくさん訪れています。 手打ちラーメンや餃子などおいしい料理を食べた後、西安ともいよいよお別れです。 夕方には北京に到着。すぐに夕食といわれたけど、昼食をたくさん食べたのでまだおなかがすいていません。ごちそうはやっぱりおいしく食べたいもの。専用車プランの強みで、夕食の時間をちょっと遅らせてもらいました。
王府井のお店は夜9時くらいまで開いているので、夕食後でも十分楽しめます。露店はもっと遅くまでやっていますが、それなりの品質で値段は高め(信じられない言い値からはじまります)なので、よく見て選んだほうがよさそうです。
司馬台観光のための1日。北京から片道3時間以上とそれなりの費用をかけて、ボロボロの万里の長城へ行くこの上ない贅沢プラン(^^)ボロボロといってもはただの「ほったからし」ではなく、「手付かずで明代の姿を残す貴重な遺産」という意味をもつのです。 司馬台に着く頃には、すっかりお昼時。まずは地元の食堂で腹ごしらえ。田舎なので昼食はあまり期待していませんでしたが、地元で取れた野菜や肉・魚、地鶏の卵料理など、どれもおいしいものばかりで、「来た甲斐あった!」と食を終えた時点ですでに満足していたりして...。よく考えると田舎の方が貧しいから、同じ価格なら「かなり贅沢なおもてなし」だったんだと思います。(北京などはすでに1人あたりの平均収入が日本の1/4程度あって共働きが普通なので、単純に考えて専業主婦の日本の家庭の1/2の収入がある計算になります。そんなわけで都市の物価はうなぎのぼりでした...)
司馬台に登るのははじめてという現地ガイドの説明はなく、観光というよりは「ハイキング」。目の前に広がる壮大なスケールの自然と山並みの向こうまで続く遺跡。おだやかな気候の中、やわらかな太陽の光と峠を吹く風。なかなか経験できない、とても贅沢なハイキングですけどね(^^) 帰りも当然3時間かかるわけで、クタクタになったわたしたちはひたすら車で眠りました。おかげで北京に戻った頃にはすっかり体力回復。 この日は12月31日。年越しの夜、中国ではこれといったイベントはないようですが、外資系のヒルトンホテルではちょっとしたカウントダウンイベントをしていました。中国は日本より年明けが1時間遅いので、部屋にて日本の紅白をみて一足先に年越し気分。ホテルのカウントダウンを見て、2度おいしい年越し?!
にぎわう天安門広場を一望したあとは、最後の観光スポット故宮です。故宮は前回の北京旅行以来、2度目の訪問。 中国は旧正月が正月に当たるため1月1日は正月行事こそないですが、1日・2日と連休なので故宮は国内からの観光客で結構な人出でした。「今回は発つまであまり時間がないので...」と宝物館はカットし(宝物館は前回の旅で十分に時間をかけて見たところなのでOKしました)、西側に位置する西太后ゆかりのエリアを回りました。西太后の過ごした故宮というのは、前回とは違う新鮮な切り口。なにかと恐ろしい物語を残していった西太后ですが、残していった遺産も多いということで。 今回の旅は通して専用の現地ガイドでしたが、なかなか優秀な人材を投入してくれているようで、おもしろくて快適でした。その中での会話にも印象に残るものがあって、「歴史上あれだけ大国だった中国が、清の時代に力を失ってしまったのはなぜ?」との質問にひとこと「政治腐敗」と答えたひとあり。そんなにシンプルで説得力のある答えが返ってこようとは...。中国といえばオリンピックや万博で徐々に盛り上がりをみせていますが、「アジアでオリンピックを開くとすれば、今度は絶対にインドだと思う」といっているひともあり。その中で中国が脅威に思っている国のひとつはインドなのかなと感じてみたり。 帰国するギリギリの時間まで観光が楽しめるのは、飛行機で3時間という地ならでは。国内感覚で行ける格安ツアーもいいですが、ちょっと贅沢にしかも快適にわがままな旅行が楽しめる専用車プランは、中国の旅に満足感を求めるなら絶対におすすめ! ぷろろーぐ→【西安】兵馬俑坑博物館(その1)→(その2)→(その3)→(その4)→華清池→乾陵→永泰公主墓→法門寺→楊貴妃墓→ 陝西歴史博物館(その1)→(その2)→(その3)→(その4)→碑林博物館→鐘楼・鼓楼→西安城壁→清真大寺→大雁塔→小雁塔→ 【北京】万里の長城(八達嶺)→(司馬台)→明の十三陵→天安門広場→故宮博物院(外宮)→(西側) |
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