[ 京都市京セラ美術館・国立ベルリン・エジプト博物館所蔵〜古代エジプト展 ]

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京都市京セラ美術館・国立ベルリン・エジプト博物館所蔵〜古代エジプト展
1章 天地創造と神々の世界


エジプトの神々はたくさんいますが、おさえるべきはエジプトの最初の神は不死身のオシリス、その妻(妹でもある)はイシスで、その息子がはやぶさの形をしたホルス。ほかにも動物の形をした神々がいますが、これは動物を神としているのではなく、死後の世界の概念的な神を形にするため動物の姿を借りている、というとらえ方をすると合点がいきます。たとえば、ホルスとラーはなぜ同じハヤブサ?どちらも太陽のある天空を飛ぶ点を象徴している、知恵の神トト神はトキの時もありヒヒの時もある、など…。
室内には古代エジプトの神殿を飾った神々の石像が、贅沢に配置されています。
背面にジェド柱を持つオシリス神の小像。
末期王朝(B.C.664-332頃)
オシリスは常にミイラの姿をしています。
弟セトに殺された後、イシスがミイラ化と
守護したおかげで生き返り、再生・復活の
象徴とされています。
昔の人は死んだらオシリスになりたがり、
イシスの力を借りたいと思っていたと。
ホルス神に授乳するイシス女神の小像。
末期王朝(B.C.664-525頃)
イシス女神のこの姿は、キリスト教の
聖母マリアのモデルになったとも。
ホルスも幼き頃は、ひとの形。
青が美しい古代エジプトの焼き物、
ファイアンス製の作品。
有翼の女神、おそらくヌウト女神の形の
ミイラの装飾。
プトレマイオス(B.C.332-246頃)
ヌウトは天空の女神で、
墓や棺に描かれたり、墓の中(ミイラ)に
直接置かれたりしています。
有翼のイシス女神に保護された、
ミイラ姿のオシリス神の小像。
末期王朝(B.C.664-332頃)
イシス神とヌウトはいずれも
翼をもち、死者を守る存在。
イシスは牛の角と太陽が目印。
腹ばいになる山犬の姿をしたアヌビス神。
新王国(B.C.1550-1017頃)
死者を守護するため祠堂や棺につけられて
いました。木製、彩色が少し残っていて、
目つきは生きているよう。古代から
犬は私たちを守ってくれる存在ですね。

バステト女神座像
末期王朝(B.C.610-595頃)
ネコ2世治世の青銅作品?!
ネコはCatではなくファラオの名。
たまたまにしては出来すぎ(*_*)
バステトは癒しの神です。
大きな写真
※新博物館編に現地写真あり
ハヤブサの形をしたホルスの小像。
プトレマイオス(B.C.323-30頃)
高さ3.8cmほどの見事な金細工。
11枚の金の板をはんだ付けしている
という。
日輪を戴く礼拝するエジプト・マングース
の小像。末期王朝(B.C.664-332頃)。
蛇を食べるマングースは、神そのものと
いうより、ウト女神(ファラオの額の蛇、
太陽神ラーの目)を表す聖獣と位置付け
られていたようです。
ハヤブサ頭のワニの小像。
末期王朝(B.C.664-332頃)
ホルスがなぜこのような形に。
水の支配者であるワニの神セベクに
太陽の要素を足したかったようです。
ミン・クムヌ神あるいはアメン・ラー神
の小像。末期王朝(B.C.664-332頃)
創造、豊穣、再生・復活…
様々なご利益?を盛り込んだ習合神。
太陽、顔、体、部品を組み合わせた印象。
コンス神像
新王国(B.C.1279-1213頃)
太陽神ラーに対する月の女神コンス。
夜、ラーが冥界で太陽の船に乗っている間
天空をさまよう存在。頭の三日月が目印。
ひざまずき供物を捧げるナイルの神ハピ
第3中間期(B.C.710-650頃)
豊穣をもたらすナイル川の氾濫。
頭にパピルスを乗せたハピが
レリーフに描かれています。
大きな写真
セクメト女神立像
新王国(B.C.1388-1351頃)
見た目はライオンの女神セクメト。
強いだけでなく、防衛もしてくれる。
カルナックのムウト神殿域にあり、
アメンヘテプ3世が座像と立像を
あわせて約600体奉納したとか。

セクメト女神座像
新王国(B.C.1388-1351頃)
こちらもカルナックのムウト神殿域
出土品。玉座のカルトゥーシュ
(ヒエログリフにある楕円形の表記)
にアメンヘテプ3世と記されています。
大きな写真
※新博物館編に現地写真あり

次は
2章 ファラオと宇宙の秩序


プロローグ1.天地創造と神々の世界2.ファラオと宇宙の秩序3.死後の審判[新博物館]1.神殿装飾2.埋葬品


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