[ 京都市京セラ美術館・国立ベルリン・エジプト博物館所蔵〜古代エジプト展 ]

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京都市京セラ美術館・国立ベルリン・エジプト博物館所蔵〜古代エジプト展
3章 死後の審判


古代エジプトのひとたちにとって、死は存在しなくなるのではなく現世から来世への旅立ちです。マアトを順守できたもののみが来世へ行くことができ、復活・再生の道が開けるのでした。
有翼のスカラベに誘われて死者の世界へ。
死者の書と黄金に輝くマスクがお出迎え。
デモティックの銘文のある
パレメチュシグのミイラ・マスク
ローマ支配時代(A.D.50-100頃)
頭文字が「パ」は男性(ぶら美情報)
大きな写真
ローマ人による古代文明への憧れか、
エジプト風に仕上げられた仮面。
横から後のペイントも素晴らしいです。
大きな写真
タレメチュエンバステトの「死者の書」(一部)
プトレマイオス(B.C.332ー246年頃)
死者の書は冥界で困らないようにするための指南書。
こちらは審判のシーンで左にオシリス神、天秤には心臓とマアト女神の羽根。
釣り合えば宇宙の秩序に従って生きたとされ、死後の世界に行くことができます。
ちなみに、頭文字「タ」は女性です(ぶら美情報)。
タイレトカプという名の女性の人型棺・内棺
第3中間期末期-末期王朝(B.C.746-525頃)
棺には死者の書の内容がビッシリ。胸元には天空の女神ヌウト。
タイレトカプという名の女性の人型棺の
外棺も展示。内容は内棺とほぼ同じ。
ひときわ大きく存在感があります。
大きな写真
ミイラとともに出土した護符。
末期王朝-プトレマイオス(B.C.664-250頃)
ミイラの上に副葬品がどう配置されて
いたかが分かって面白い展示。
タバケトエンタアシュケトのカノポス容器
第3中間期(B.C.841-816頃)
ホルス神の4人の息子が、それぞれ担当の臓器を守護します。
ケベフセヌウエフ(ハヤブサ頭):腸、ドゥアムウトエフ(山犬頭):胃、
ハピ(ヒヒ頭):肺、イムセティ(人頭):肝臓
※新博物館編に現地写真あり
タシュリトエンアメンというなの女性のミイラのカルトナージュ
(ミイラ・マスク、胴部、足部)
プトレマイオス(B.C.323-30頃)
それまでミイラは1枚の布で覆われていましたが、こちらは
金箔に布を裏打ちしたパーツで成り立っています。
王の書記サアセトの人型棺蓋
新王国(B.C.1279-1213頃)
石棺中央の碑文は、天空の女神ヌウト
への祈祷文だそうで、会場では羽ばたく
鳥の姿がありました。
<上>クウイトエンプタハの偽扉
古王国(B.C.2479-2191頃)
<下>ラー神とハトホル女神の神官で
あったマアケルウプタハの供物台
古王国(B.C.2479-2191)
墓の礼拝所で現世と来世の境界。
大きな写真
ロータス花弁形ペンダントのネックレス
新王国(B.C.1550-1070頃)
ファイアンス製の花とビーズ。
アクセサリーとして並んでたら即決。
円盤形ビーズとガラス製丸形ビーズ、
様々な護符のついたネックレス
第3中間期(B.C.1070-664頃)
細かく丁寧に作られた神々の姿。
大きな写真
かがんだ野ウサギの小像。
中王国(B.C.1976-1794頃)
青色ファイアンス。
4匹の子猫と横たわる猫の小像。
末期王朝(B.C.664-332頃)
青銅。生き生きと表現されています。
ウナギとヘビの混合した姿をした動物で装飾された青銅製の動物の棺。
末期王朝(B.C.664-332頃)
上部に入っている斜線は、蛇のうろこではなくウナギの背びれとか?!
ウナギとヘビの混合は、原初の神アトゥム神の姿。
人間の頭のついたハート・スカラベ
新王国(B.C.1550-1070頃)
ミイラの心臓部に置かれた護符。
底辺は心臓の形をしていて、
死者の書の銘文が刻まれています。

祠堂形のペクトラル
新王国(B.C.1550-1070頃)
7cm四方ほどの胸飾り。
スカラベが持ち上げている赤い太陽に
生命の力のようなものを感じます。
シャブティ像
新王国(B.C.1292-1186頃)
来世で働く人を副葬品としたもの。
死者のミイラの姿をしていて、本人に
代わって農作業などをおこないます。
上部がまるくなった棺型の
シャブティ・ブックス
第3中間期-末期王朝(B.C.746-525頃)
シャブティを納める箱。
側面には、マアト女神の羽根を持った
ホルスの4人の息子が描かれています。
王の書記ウプウアウトメスのステラ
新王国(B.C.1550-1292頃)
墓複合体の礼拝室に置かれていた碑。
上部には太陽神ラーと冥界の神オシリス
の前で礼拝する所有者の姿があります。
大きな写真

三匹の魚とロータスを描いた浅鉢。
新王国(B.C.1450〜1400頃)
ひとつの頭を3匹で共有。
アメン神、ラー神、プタハ神、
それぞれを表していて、誰が欠けても
成り立たない。なかなかの深い解釈。
かわいい魚模様の器にも、当時の
宗教観が盛り込まれているとは。
アテフ冠を被ったオシリス神の小像。
末期王朝(B.C.664-332頃)
ラストを飾るのは、オシリス神。
死者が来世を送れるかは、この方の
判断にかかっています。

(ちょっと関係ない話、この像の
くりぬいた目の表現は、古墳時代の
埴輪の表現と一緒ですね)

次は、ベルリンの旅を振り返って
[ベルリン新博物館]その1 神殿を飾った装飾


プロローグ1.天地創造と神々の世界2.ファラオと宇宙の秩序3.死後の審判[新博物館]1.神殿装飾2.埋葬品


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