[ 国立国際美術館・プーシキン美術館展〜旅するフランス風景画 ]

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国立国際美術館・プーシキン美術館展〜旅するフランス風景画
2章 自然への賛美


19世紀に入ると、絵画は貴族だけでなく市民階級にも広がってきました。
この頃、パリ郊外にバルビゾン派といわれる画家の一派がうまれ、それまでの
神話や宗教画に変わって田園風景などが好んで描かれるようになってきました。
都会の市民たちは、こののどかな田園風景(の絵画)に心癒されていたとか。
レオン=オーギュスタン・レルミット
「刈り入れをする人」
ミレーの影響を受け、農村風景を
よく描いていた画家。
ジャン=フランソワ・ミレー
「落穂拾い」
(オルセー美術館、2015年撮影)
言わずと知れた名作。バルビゾン派の
代表作といっても過言ではない!?
フィンセント=ファン・ゴッホ
「昼寝またはシエスタ」
(オルセー美術館、2015年撮影)
自然や村の風景をよく描いていたゴッホ。
活動時期は半世紀ほどあとになりますが
レルミットの絵を好んでいたそうです。
ジュール・コワニエ/
ジャック・レイモン・ブラスカサ
「牛のいる風景」
動物画家ブラスカサと風景画家コワニエの
コラボ作品。お互い得意な部分を担当し、
苦手部分を補い合い、理想的な作品に。
すばらしくて、しばらく釘づけでした。
大きな写真
カミーユ・コロー
「夕暮れ」
光の少ない森林、広い空と遠くに
広がる風景、小さく描かれた人々
ぼんやりと幻想的に描かれた
コローらしい作品。
カミーユ・コロー
「朝、ニンフの踊り」
(2015年撮影、オルセー美術館)
神々が登場していても主役は風景。
大きな写真
ギュスターブ・クールベ
「山の小屋」
晩年近く亡命先のスイスで描いた作品。
クールベって、こんなざっくりタッチの
絵も描くんだ〜と思いました。
1874年頃の作品。
ギュスターブ・クールベ
「エトルタの崖、嵐のあと」
(2016年撮影、オルセー美術館)
フランス・エトルタ海岸の断崖。
亡命前、1870年の作品。
大きな写真
ヴァンドーム広場のナポレオン記念円柱。
(2005年撮影)

クールベは革命活動の際にこれを破壊して
投獄され、その後スイスに亡命したとか。

次は
3章 大都市パリの風景画

プロローグ1.近代風景画の源流2.自然への賛美3.大都市パリの風景画4.パリ近郊5.南へ6.海を渡って


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