[ 南イタリアの古代都市・ポンペイ編 ]

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ポンペイの信仰と神々(その1)

キリスト教が普及するまでのローマの神は実に多種多様。ギリシャやエジプトの神々が中心で、壁面の装飾や彫刻にも多くの神が施されています。(★:特別展ポンペイでの撮影写真)
■メナンドロスの家
アトリウム(中庭付き広間)
メナンドロスの家は紀元前2世紀に
建てられた邸宅。
アトリウム奥のララリウム。
家に設けられた神殿で、
神棚みたいなもの。
アトリウムのまわりには、
フレスコ装飾の残るくぼんだ空間
(ニッチ)がいくつもあります。
ペリステリウム
次のアポロの像はペリステリウムで
発掘されたとのこと。このあたりを
飾っていたのかもしれません。
★擬アルカイック様式のアポロ
ギリシャ彫刻でみられるアルカイック
スマイルのアポロとグリュプス。
像には赤い彩色が残る。

★アポロの横顔アップ
微笑みの表情がいっそうわかる
角度から。品があります。
第4様式の壁画で飾られた緑の間
青い帯にはクビド、赤い帯にはディオニソスが
施されています。

赤と黄、黒を基調としている部屋。

渦巻が印象的なアルコーブ。

家の名の由来、詩人メナンドロスの
フレスコ画。現地の壁にあります。
■イシス神殿
基壇上に建つ神殿。列柱に囲まれています。
イシスはエジプト起源の神で、ギリシャやローマでも信仰されました。
ポンペイでは、身分の低いひとたちの信仰を集めていて、
大地震からの再建は解放奴隷が息子名義でおこない、
息子は無条件で議会にはいることができたそうです。
★イシス神官とハルポクラテス
ハルポクラテスはイシスの息子ホルス神を
ギリシャ化したもの。
神官が燭台を運でいる。
壁画はイシス神殿の列柱廊で発見。

★パピルスの巻物を持つイシス神官
後ろにいる黒猫は、ペットではなく
バステト神という女神です。
■特別展に来ていた女神像たち
★三美神
ティトゥス・デンタティウス・パンテラの家出土。
神の姿ながら、女性の美しさを
立体的に表現した傑作。後世の
ボッティチェリやピカソなど、
多くの画家に影響を与えた構図。

★ウェヌス
エルコラーノ出土。
ローマ彫刻も色のある状態だと、
このような華やかで人間味のある
ものだったなのかもしれません。
次は ポンペイの信仰と神々(その2)

プロローグ公共建築(フォロ)公共建築(浴場と競技場)信仰と神々(その1)信仰と神々(その2)豪奢な邸宅(その1)豪奢な邸宅(その2)人々の食と社会(その1)人々の食と社会(その2)番外:ヴェッティの家

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