[ 南イタリアの古代都市・ポンペイ編 ]

海外の風景

日本の風景

イベント

季節の風景、行事、
特別展ショット

別館

カメラ仲間でもある
相棒の部屋

ポンペイの人々の食と社会(その2)

(★:特別展ポンペイでの撮影写真)
■ルパナーレ(娼館)
ポンペイにはルパナーレ、女性が客にサービスを提供する遊郭が25件ほどあります。飲食店や住宅の2階に設けられていることが多いですが、この建物は遊郭のみの場所で2階が住居、1階が商売の場でした。現在は1階のみ公開されています。
土地の形を活かした、個性的な外観。
2階の方が1階より大きいのも珍しいです。
1階には5部屋あります。
各部屋に扉はなく、カーテンで
仕切られていました。
部屋には石造りのベッドがひとつ。
マットは敷かれていたそう。
各部屋の入口の上には、
官能的なフレスコ画が並びます。
娼婦は奴隷で、料金は庶民の飲むグラスワイン2杯〜4杯分程度。
愛や性に対する表現(画、文)は住宅の中にも見られ、かなり開放的だったようです。
★ヘタイラ(遊女)のいる饗宴
エルコラーノ出土。横たわる薄着の男女、
男性は角杯でワインを飲んでいます。
ナポリ考古学博物館にはこのような
壁画がたくさんあり、当時の生活の中に
ある文化のひとつだったようです
■アラ・マッシマの家
狭い土地に建てた家で、アトリウムを中心にいくつかの部屋と
ニッチがあります。
2階部分まで、第4様式のフレスコ画で
埋め尽くされています。
水に映った自分に恋をするナルチスト。
ギリシャ神話に登場するナルキッソスの
タブロー画。
■エルコラーノ門とその付近(外側)
エルコラーノ門
港やナポリに向かう玄関となっていました。
この先に、墓地や別荘、秘儀荘があります。
共同墓地
土地を囲って祭壇上に祭壇をのせています。
カステッルム・アクアエ
水道の分配設備。標高42mの高い位置に
設置し、街に水を供給していました。
もとは側面に見られる石造りで、
レンガ造りは地震後に修復された部分。
少し小高い水道施設近くから、
街を望むことができます。
手前は第6地区の街並み。
★ライオンの頭部の形の吐水口
ブロンズ製。エルコラーノ出土。
豊かな水のおかげで大きな邸宅には
噴水や泉がある庭園もあり、これは
テラコッタ(素焼き)の送水管に
つけられていました。
★水道のバルブ
ブロンズ製。ポンペイ出土。
左が水道管を接合する部品、
右側が回転して水流を調整したり
止めたりするバルブ。
専用の鍛冶屋もいたとのこと。
■その他、ローマ社会を映す出土品
★マラドーナ(既婚女性)
ポンペイ「無名のマラドーナの家」出土。
貴族である女主人の気品ある肖像。
★テーブル天板(通称メメント・モリ)
ポンペイ「革なめし工房」出土。
左手に富の象徴、右手に貧者の象徴をおき、
階級にかかわらず死は訪れることを表す。

次は2000年に訪れた、番外:ヴェッティの家

プロローグ公共建築(フォロ)公共建築(浴場と競技場)信仰と神々(その1)信仰と神々(その2)豪奢な邸宅(その1)豪奢な邸宅(その2)人々の食と社会(その1)人々の食と社会(その2)番外:ヴェッティの家

▲ページのトップへ戻る