[ 南イタリアの古代都市・ポンペイ編 ]

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ポンペイの豪奢な邸宅(その1)

ポンペイでイメージするのは、当時のローマ人の華やかな暮らし。ファウヌスの家の発掘品展示は最大の見どころであり環境展示もよかったです。(★:特別展ポンペイでの撮影写真)
■ファウヌスの家
トスカナ式アトリウム
遺跡内のファウヌスの小像はレプリカです
本物はナポリ考古学博物館にあります。
ファウヌスの家からの出土品展示室。
★特別展のファウヌスの家からの出土品展示室
ナポリ考古学博物館で見た時と比べて、配置と照明がよかったです。
アレキサンダー大王のモザイクタイルがある
エクセドラ。こちらのモザイクは復元です。
オリジナルはナポリ考古学博物館に
展示されています。
★ナイル川風景
エクセドラの入口を飾っていたのがナイル川の風景のモザイク。
モザイクは3つあり、こちらは左手にあったもの。
イオニア式の回廊、第1ペリスティリウム。
正面の建物がエクセドラ。
ドリス式の回廊、第2ペリスティリウム。
ファウヌスの家の敷地でもっとも広い場所。
第1ペリスティリウムとの位置関係から、
トリクリニウム(食事室)と思われる。
波模様で囲まれた床の中央には、
モザイクがあったらしきスペース。
★イセエビとタコの戦い
左写真がトリクリニウムであれば、
中央にはこのモザイクが
はめ込まれていたことに。
ファウヌスの家は、ひとつの街区まるごと
占める大邸宅。たくさんの部屋があり、
当時のモザイクを見つけるのも楽しい。
ファウケス(玄関廊下)の左右にある
第1様式の壁画がある小神殿。
ファウケスとアトリウムを区切る敷居に
「葉綱と悲劇の仮面」のモザイク。
★葉綱と悲劇の仮面
紀元前2世紀末。色彩細かな細かい石が組み合わせられています。
★ネコとカモ
紀元前1世紀のモザイク。食材の貯蔵庫に
忍び込んだ猫は、毛並みまで写実的に表現。
★金製のヘビ型ブレスレット
★ブロンズ製三葉型注口水差し
ワインを混ぜるためのもので、取っ手の
付け根にはクピドのワンポイント。
★ブロンズ製貝殻形カップ
手を清めたり化粧用とのことで、
飲食用の取り皿とは違うようです。
■悲劇詩人の家
★トスカナ式アトリウムの神話フレスコ画(第4様式)
左から「ヘレネの略奪(あるいはクリュセイスの帰還)」
「ブリセイスの引き渡し」「ユピテルとユノの聖婚」
タブリヌム(手前)とトスカナ式アトリウム(奥)
モザイクと壁画は博物館で保存されていて、
特別展で来日しました。そこで…→
当時の景色を再現してみたくて、
特別展のモザイクと壁画の環境展示を、
実際の風景にはめ込んでみました!
★劇の準備
サテュロス劇の準備風景モザイク。
「悲劇詩人の家」の名の由来にも。
当時床にはめ込まれていました。
現地に残る食堂のフレスコ画
神話(テセウスに見捨てられた
アリアドーネ)やキューピットが
描かれています。
★イフィゲネイアの犠牲
アルテミスへの生贄となるイフィゲネイアが
描かれている。ペリスティリウムで発見。
コリント式のペリステュリウム
左の絵は東の列柱廊(手前)出土、
北壁に描かれていたものだそう。
玄関の「猛犬注意」
(2000年撮影。2012年は柵で
撮りにくくなっていました)
★猛犬注意
犬のモザイクは住宅の防犯用として普及。
こちらは幾分イラスト的ですね。
★特別展で、悲劇詩人の家の展示室入口に
あった装飾、結構いい感じでした。
別宅の玄関には、猛犬注意以外の
美しいモザイク装飾も。

次はほかにもある!豪奢な邸宅(その2)

プロローグ公共建築(フォロ)公共建築(浴場と競技場)信仰と神々(その1)信仰と神々(その2)豪奢な邸宅(その1)豪奢な邸宅(その2)人々の食と社会(その1)人々の食と社会(その2)番外:ヴェッティの家

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