[ 南イタリアの古代都市・ポンペイ編 ]

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ポンペイの豪奢な邸宅(その2)

(★:特別展ポンペイでの撮影写真)
■チェチリオ・ジョコンドの家(ルキウス・カエキリウス・ユクンドゥスの家)
金融業を営んでいたチェチリオ・ジョコンド。
アトリウム奥のタブリヌム入口に、ヘルマ柱
(後述)が対でおかれていました。
アトリウムの入口には、
猛犬注意のモザイク。
(寝そべった姿ですが…)
★ヘルマ柱型肖像
通称ルキウス・カエキリウス・ユクンドゥスの
ヘルマ柱。男性器は健康や繁栄のお守りとして、
影や入口など多くの場所に用いられていました。

★頭部はブロンズ、柱は大理石
ルキウス・カエキリウス・ユクンドゥスは
一族の長で、出土時は彼とされていました。
今はその父、フェリクスとされています。
★テセウスとアリアドネ
この邸宅のトリクリウムから発掘。
紀元前15年から紀元50年の作品。

★ヘルマフロディトスとシレノス
この邸宅の部屋から発掘。
紀元50年から79年の作品。
■メレアグロの家
メレアグロの家は、高級住宅街に建っています。
玄関から望むアトリウム。
玄関からの通路にある、
デメテルとエルメスのフレスコ画。
トスカナ式アトリウム全景。 部屋の中にコリント式の柱が並ぶ、
珍しい構造。黄色の着色もみえます。
円柱の並ぶペリスティリウム。
下1/3ほどが赤、そのうえが黒の着色が
うっすら残っています。
ペリスティリウムの中には水槽。
中央には噴水があります。
小さな部屋に残されたフレスコ画。
赤とブルー、黒の組み合わせにセンスを
感じます。
風景画が描かれた部屋
状態が悪く、いずれも中央のタブロー画は
取り外され、博物館に保管されています。
■竪琴奏者の家
現地では見れていないため、特別展コレクションのみ掲載します。(多くて回り切るのが難しい以外にも、修復で封鎖されていたり、予約のみ入れる家もあります)
★アポロと動物のブロンズ像が出土した
第1ペリステュリウム(中庭)を
イメージした展示。
★第1ペリステュリウムの噴水を
装飾していた動物のブロンズ像。
★竪琴を弾くアポロ
紀元前1世紀後半のブロンズ像。
左手にキタラ(竪琴)、右手にピックをもつ。
★恋人たち(ウェヌスとマルスか)
高さ3m近くあるフレスコ画。
主題は複数の解釈があるよう。
★ブロンズ製男性胸像
アトリウムにおかれていた。
ポピディウス家の肖像と思われる。
目はガラスで、右がオリジナル。
初期アウグストゥス時代の古いもの。
★ブロンズ製女性胸像
男性胸像と同様。
年代のみ紀元後のクラウディア時代で
男性と異なる。

■キケロ荘
★キケロ荘の壁画(環境展示)
キケロ荘はポンペイ、エルコラーノ門の外に
あるそうです。行ったことはないですが、
特別展のこの復元展示、とてもよいです!
★綱渡りのサテュロス
トリクリウムからは、綱渡りのサテュロスが
12点、違う動きのものが発見されていて、
復元展示のサテュロスたちも違っていました。
■その他上流階級の暮らし
★黒曜石の盃
スタビア「サン・マルコ荘」出土。
アレクサンドリアの職人によるもの。
銅製の盃が多い中、黒曜石で制作され、
サンゴやラピスラズリも使われている
贅沢な逸品。紀元前1世紀頃とされる。

ブドウ積みを表した小アンフェラ
(通称「青の壷」)
カメオ・ガラスの美しい壷。
バッカスをモチーフにした装飾。
白ガラスコーティングのガラスを
壷型に整えた後、装飾職人が彫る。
(ナポリ国立考古学博物館収蔵)

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