[ 上野・国立博物館&美術館めぐり編 ]

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東京国立博物館・本館(仏教)

第1-2室は「仏教の興隆―飛鳥・奈良」、3-1室は「仏教の美術−平安〜室町」コーナー。大陸から伝来した仏教を、日本独自の文化に昇華していったことがわかる流れになっています。
1階の彫刻・金工の部屋にも多くの仏教作品があるので、あわせて紹介します(これらは寺院が所蔵しているものも多く、撮影禁止マークがちらほらあります)。
■奈良時代
興福寺鎮壇具(国宝)
神々を鎮めるために、8世紀の
建設当時に埋められたもの。
中金堂の基壇から発見された。
金銅鉢(重文)
僧侶の必需品「比丘六物」のひとつ。
鍍金をしたものは食事用ではなく
仏への供物用に使われていた。
底がすぼんだ鉢と輪台のセット。
■平安時代
十六羅漢(第三尊者)(国宝)
11世紀、日本現存の最古の羅漢図。
絹の上に描かれています。
大きな写真
十六羅漢(第五尊者)(国宝)
西遊記・玄奘三蔵をモデルと
した羅漢図。白馬をひく猿には
ドクロの首飾りが…。
大きな写真
広目天立像(国宝)
浄瑠璃寺蔵。
色彩もよく残っています。
ユーモラスなバックル?が
目をひきます(^^;
大きな写真
毘沙門天立像(重文)
和歌山・道成寺蔵。
平安時代初期の作品。
ヒノキ一本から制作。
線刻千手観音鏡像。
平安時代にポピュラーだった線刻。
上部の2つの穴は紐通し用。
銅板鎚出蔵王権現像(重文)
奈良県吉野郡・大峯山寺蔵。
以下大峯山寺の蔵王権現が続きます。
銅板鋳出蔵王権現像(重文)
奈良県吉野郡・大峯山寺蔵。
鋳造による面と線の合わせ技で
表現されています。
銅板鋳出蔵王権現像(重文)
奈良県吉野郡・大峯山寺蔵。
円板に立体の蔵王権現の像。
懸仏の原形ができあがってます。
■鎌倉時代
金銅火焔宝珠形舎利容器。
13世紀のもの。
水晶の宝珠に仏舎利が納められて
いるのが見えています。
阿弥陀如来立像(重文)
1259年、作者の永仙は当時21歳
だとか?!その年齢ですでに
何か悟るものがあったのか。
金銅能作生塔(国宝)
13世紀のもの。
納められている如意宝珠は、
仏舎利に通じることから、
舎利塔と同じ意味を持つとされます。
木造十二神将立像(重文)
神奈川県横須賀市・曹源寺蔵。
運慶派だけあってダイナミックな
動きのある作品。迫力のあまり
足を止めて見入ってしまうほど。
大きな写真
文殊菩薩騎獅像および侍者立像(重文)
奈良・興福寺伝来。
康円(こうえん)作。
文殊菩薩が獅子に乗り従者とともに
海を渡る「渡海文殊」の群像。
知恵の神ということで勧学院の本尊。
金銅聖観音懸仏(重文)
懸仏(かけぼとけ)は円形の
鏡板に神仏像を取り付けて、
かけられるようにしたもの。
金銅三所権現懸仏(重文)
長野県・岩殿寺蔵。
十一面観音、釈迦、聖観音が
配されています。

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