[ 上野・国立博物館&美術館めぐり編 ]

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東京国立博物館・平成館(古墳時代)

縄文から古墳にかけてそれぞれの時代の発掘品をテーマづけするなら、縄文時代は信仰、弥生時代は実用、古墳時代は権力といった感じでしょう。鉄が使われるようになった古墳時代には、武器・武具関連の副葬品が増えます。

でも、この時代の興味の対象はほぼ埴輪(^^)古墳のまつりの中心、はにわファミリーには武人のほか巫女や動物、家もあって結構にぎやか。埴輪は古墳時代の後半(全盛は6世紀)に大量生産されていたイメージがありますが、画一的なものだけでなく職人や地方ごとの個性もみられて結構楽しいです。


大きな写真
埴輪 挂甲の武人(国宝・埴輪唯一!)
6世紀、群馬県太田市飯塚町出土。
当時の甲冑がよくわかる作品。
背中には弓矢をさした靫(ゆき)。
後ろもしっかり作り込まれています。
古墳時代コーナーの中央スペースには埴輪がズラリ。
手の届きそうなところに展示されています(でも触ってはダメ)。
直線的な並びで迫力のある
埴輪軍団。
大きな写真
ちなみにリニューアル前の
埴輪軍団の並びはこんな感じ。
こうみると今の方が照明の工夫も
あって、よくなりましたね〜。
(2013年1月撮影)
挂甲の武人。
栃木県真岡市 鶏塚古墳出土。
冒頭の国宝ものとは、随分
テイストが違う(○_○)
巫女。
王に奉納しているところ。
彩色がよく残っています。
琴をひく男子。
伝茨城県桜川市出土。
髪を横に結んでいるのは男性。
腰かける巫女(重文)
群馬県大泉町古海出土。
頭の上に髪を束ねているのは女性。
子を背負う女子。栃木県真岡市出土。
(2016年10月、DMC-Z60にて撮影)
盾持人。
6世紀、群馬県太田市若水塚古墳出土。
ほがらかな笑顔。
埴輪の定番、馬。
6世紀、群馬県高崎市 上芝古墳出土。
手前は猪、奥は犬。
(口と耳が微妙に違う?)
埴輪 猿(重文)
伝茨城県行方郡玉造町出土 。
顔の赤色がうっすら残っています。
埴輪 子持家(重文)
5世紀、宮崎県 西都原遺跡出土。
切妻造の家にさらに4つの子家が
ついてます。かなり大きいです。
埴輪 入母屋造家(重文)
奈良県桜井市外山出土。
陶棺(ようかん)
古墳時代後期に近畿・中国地方で
流行った大きな焼き物の棺。
埴輪 船(重文)
5世紀、宮崎県 西都原遺跡出土。
外来の船がモデルになっています。
(2013年1月撮影)
埴輪 短甲の武人(重文)
6世紀前半、埼玉県熊谷市上中条出土。
短甲を着用した埴輪は珍しいとか。
鋲留短甲。
6世紀、福岡県うきは市 塚堂古墳出土。
埴輪と見比べるのもおもしろい。
壷(庄内式土器)。
3世紀前半、大阪府豊中市庄内出土。
こちらは弥生時代の野焼き技術を踏襲した
土師器(はじき)。色は褐色。
子持高坏。
6世紀、長野県茅野市疱瘡神塚古墳出土。
中国伝来の技術で窯を使って高温で焼く
須恵器(すえき)。色は青灰。
玉杖形石製品。
4世紀、出土地不明。
ヤマト政権の権威を示す副葬品。
勾玉がパックマンに見える…
金象嵌銘花形飾大刀環頭(重文)
奈良県天理市東大寺山古墳出土。
刀の柄の部分。国産。
三角縁龍虎鏡(重文)
4~5世紀、大阪府 和泉黄金塚古墳出土。
銅鏡は弥生時代から引き続き副葬。
群馬県にある4世紀の前方後円墳、
前橋天神山古墳からの出土品がズラリ。
銅鏡、鉄製の刀や斧、かんな、のみなど。
石製合子(ごうす)。
京都府八幡市西車塚古墳出土。
4世紀に入ると、祭祀用にさまざな形の
石(碧玉)製宝器が生産されるように
なりました。
石製剣(重文)
4~5世紀、
奈良県河合町佐味田宝塚古墳出土。
石器ではなく埋葬のための宝器。
横矧板皮綴短甲と残片(国宝)
5~6世紀の前方後円墳、
熊本県江田船山古墳出土。
一式が国宝に指定されています。
金銅製沓(こんどうせいくつ)(国宝)
江田船山古墳出土。
朝鮮伝来の葬送儀礼用の沓。
ベンゼン環のような(サッカーボールの
方がたとえとしては一般的か?)亀甲の
模様があり、王の足の装着用とされる。
江田船山古墳出土の
金銅龍文帯金具アップ。
江田船山古墳出土の銀象嵌太刀
(国宝)に施された魚と鳥。
太刀側面のワカタケルノオオキミの銘。
埼玉の稲荷山古墳から同名が刻まれた
鉄剣が見つかり解読された。
雄略天皇の力が、関東から九州までの
広範囲に及んでいたことを示す資料。
(2016年10月、DMC-Z60にて撮影)
ガラス碗(重文)
6世紀、
伝大阪府羽曳野市 伝安閑陵古墳出土。
西アジア(おそらくペルシア)で
作られたものが伝来。
石人(せきじん)(重文)
福岡県八女市吉田 岩戸山古墳出土。
原始的に見えるけど古墳時代後期の作。
トレンドは立体から平面に?

次は、東京国立博物館・平成館(飛鳥〜平安時代)

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