[ 縄文探訪(青森・八戸と周辺編) ]

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八戸市博物館

八戸市の歴史と文化を伝える博物館で、「考古展示」「歴史展示」「民俗展示」「無形資料展示」の4つに分かれています。今回は時間の都合上、考古展示のみ鑑賞しました。
博物館のエントランス。
博物館は根城跡の隣に建っていて、
築城した南部師行の騎馬像が
守っています。
撮影OK、SNS歓迎の提示が。
積極的に発信したい姿勢に
印象アップ(^^)
入ったらいきなりの考古展示コーナーで、テンションあがります。
ほかにも、歴史・民俗・無形文化財の部屋がありますが、
今回は時間の都合で、こちらのエリアのみの鑑賞。
■縄文時代の展示
五戸町の薬師前遺跡出土の
甕棺墓(かめかんぼ)。縄文後期。
骨が残っていて、埋葬された土器内の
状態がよくわかります。重文。
貝層断面。
おびただしい数の貝殻が
層になっています。
二枚貝が多数。
薬師前遺跡出土の副葬品。
猪牙製垂飾(首飾り)と貝輪(腕輪)。
埋葬のために作られたのではなく、女性が生前から使っていたもの。
所作の際のシャラシャラという音を想像すると、
オシャレだけでなく神事に関わるひとだったのかなとも思えます。
縄文時代早期から晩期まで、八戸市内の遺跡群から出土した土器や土偶などを展示。
早期モノも貴重ですが、中期以降がやっぱりおもしろいです。
板状土偶
縄文中期。是川一王子遺跡出土。
三内丸山のものとよく似てます。
土偶
縄文中期。石手洗遺跡出土。
なんだか癒される表情。
不明石製品
縄文中期。西長根遺跡出土。
石で加工に手間がかかっていると
思うのですが、用途は不明。

石棒
縄文中期から後期の
異なる遺跡からの出土した
バリエーション豊かな石棒。
赤御堂式土器
縄文早期、長七谷地遺跡。
尖底の土器で、全体に縄文が
施されています。
大きな写真
深鉢型土器
縄文前期、重地遺跡。
円筒形の大型土器で、全体に
押型文が施されています。
大きな写真
顔面把手付土器
縄文中期。石手洗遺跡。
縄文の上に粘土紐を貼付。
把手にほのぼの顔が4つ。
大きな写真
深鉢型土器
縄文中期。是川堀田遺跡。県重宝。
大胆な渦巻と引き締まったラインが
モダンに感じます。
注口土器
縄文晩期。丹後谷地遺跡。
縄文と磨り消しが調和する、
まさに亀ヶ岡スタイル。
大きな写真

壺型土器
縄文晩期。八幡貝塚。
雲形文とくびれ部の粘土紐で
作った装飾がおしゃれです。
大きな写真
■弥生時代以降の展示

弥生時代前期。荒谷遺跡。
亀ヶ岡式の工字文がありますが、
縄文時代ほど細部へのこだわりは
ない気がします…

弥生時代前期。荒谷遺跡。
こちらは、下部に縄文が
つけられています。
是川中居遺跡には、縄文だけでなく
弥生時代のも出土。主に弘前で作られて
いた砂沢式土器ですが、西日本で主流の
遠賀川系(左)もみつかっています。
甕棺に入っていた管玉
弥生時代前期。是川中居遺跡。
甕棺(左写真の右奥)に入って
いた副葬品。
金装獅噛三累環頭太刀柄頭
古墳〜飛鳥時代。丹後平古墳群。
重文。刀の柄の部分の飾り。
金メッキの獅子と金象嵌の飛雲。
アクセサリー
奈良時代。丹後平古墳群。
勾玉、管玉を駆使した美しい
装飾品も、一緒に重文登録。
■長七谷地(ちょうしちやち)貝塚
縄文時代早期後葉の貝塚。世界遺産の登録を進める縄文遺跡群のリストでは、関連遺産として載っています。
工業団地に突如あらわれる
だだっ広い草原。
看板がなければ、史跡とは
気づかれないでしょう。
【DATA】八戸市博物館
所在地 青森県八戸市大字根城字東構35-1
長七谷地貝塚:青森県八戸市大字市川字長七谷地2-318
開館時間 9:00〜17:00(入館は16:30まで)
休館日 月曜日(ただし第1月曜日および祝日は開館)、祝日の翌日(土・日曜日は開館) 、12/27〜1/4
入館料 一般:250円、高・大学生:150円、小・中学生:50円
URL http://www.hachinohe.ed.jp/haku/

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